白山の伏流水
石川県には日本三名山の一つ、白山があります。霊峰白山の雪解け水が地下を通って石川県の各地に湧き出しています。伏流水とは河川敷などの砂礫層を流れている地下水で、地表の河川と関係があるものです。
白山に積もった雪は一度に溶け流れずに、少しづつ溶け流れていきます。その水は山々の土の中に浸み込み、そこからゆっくりと100年の年月をかけて各地域に伏流水として行き渡ります。
平成の名水百選と昭和の名水百選の二つがありますが、白山水系の湧水は4か所、平成の名水百選に3か所、昭和の名水百選に1か所選ばれています。
食べ物は水からと言われますが、石川県は銘酒が多く、全国的にも人気のお酒が多数あります。白山菊酒はGI登録されています。
森八のお菓子も旧本店の時代からこの白山の伏流水を使用して参りました。当時は旧本店で販売のみならず製造も行っていたのですが、手狭になったことから同市内の専光寺町へ製造場所を移転しています。旧本店がある橋場町からは車で25分ほどとそれなりに遠いのですが、その時に同じ水質の場所を探したところ、専光寺町の地下を同じ水が流れていることが分かり、移転を決めています。
お菓子は主原料も大切ですが、水も重要な材料の一つと言っても過言ではありません。森八の代表商品の一つであります、黒羊羹は、黒糖を使用しているわけではなく、色が黒なのですが、これは白山の伏流水に含まれるミネラルの内、鉄分が豊富で小豆を炊く際に鉄分に反応して小豆が黒く炊き上がります。その為、森八のお菓子は羊羹をはじめt、小豆は色が黒いことが特徴です。
水には様々な効果があります。石川県には能登に海洋深層水もあります。また紹介してみたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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