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サンド伊達ちゃん(富澤さんも)が好かれる理由

サンドウィッチマンと言えば好感度ナンバーワン芸人、ネタが面白い芸人、芸人に評価される芸人などと言われ、人気と実力を兼ね備えたコンビですが、個人的に伊達ちゃんのこういうとこ長所だなと思っている所があります。

伊達ちゃんって、誰に対しても態度が変わらないんですよね。冠番組の「博士ちゃん」とか見てるとそれが顕著なんですが、芦田愛菜ちゃんにも、番組に出てくる博識の子ども達にも、さらにその親御さんに対しても、全く同じ、フラットな態度で接してます。

病院ラジオの時もそうでした。病人だから、入院患者だからと言って特別な声色は混じっていませんでした。

「愛菜ちゃん」「(博士ちゃんの名前)ちゃん」「(患児の名前)くん」親しみを込めて名前を呼びます。愛菜ちゃんだけに優しいとか、患者さんをより労わっているとか、ないです。誰に対しても同じ、公平です。

さらに、芸人仲間さんを呼ぶ時も同じ声音で話しかけます。「礼二さん」「塙くん」さすがに、中川家を呼ぶ時は尊敬の念が、塙さんを呼ぶ時は親しみの色が濃くなりますが、それでも中川家を呼ぶ時と、入院患者さんを呼ぶ時の声が、極端に違うとは思わないんですよね。

これは、出来そうで出来ないです。私なんて好きな人に対する時と、苦手な人に対する時、嫌いな人に対する時は全然声音が違ってしまいます。大人なら感情を抑えて、誰に対しても公平な態度を取るべきだと思いますが、なかなか難しいです。

伊達ちゃんは相方の富澤さんがM1審査員をしている時は、ご自身もリアルタイムでM1出場者の点数をつけて、お馴染みのガラケーで富澤さんに逐一メールで送り、最終決戦の時も3組の中で優勝だと思う組を送信するそうです。

その話を伊達ちゃんは「バスサンド」で和牛と共演した際、直接伝えていました。伊達ちゃん「2018年は、和牛って送ったよ」川西さん「ほんまですか嬉しい!」水田さん「ほんなら4対4で引き分けやったんや!」

…水田さんのボケはおいといて、直接伝えられた和牛は嬉しかっただろうな。「伊達さんがこんなこと言ってたよ」って伝聞じゃなくて、本人から聞くと嬉しさ倍増だっただろうな。

もし私が伊達ちゃんに直接「母牛さん」って、あの親しみを込めた声で呼びかけられたら、その瞬間私のベスト漫才師は川西さんから伊達ちゃんに移ってしまうんじゃなかろうか。

きちんと育てられたのか、生まれ持った良き性質なのかはわかりませんが、この公平さを持つ伊達ちゃんは芸人さんじゃなくても周囲に好かれていたと思います。良い意味での人たらしって、こんな感じなのかな。

富澤さんもまた、ローテンションが常なので誰に対しても同じローテンションで接してる感じです。伊達ちゃんも富澤さんも、誰かを馬鹿にしたり自分が優位に立とうとする様子は全く見えません。出来そうで出来ない事だと思います。

いくらご本人が「好感度はもう要らない、芸の邪魔になる」って言ったところで、滲み出るものはしょうがない。

健康に気を付けて、いつまでも私たちに面白いネタを見せてください。

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