見出し画像

進行の月のモードをいかす

西洋占星術の中で進行法というのがあり、未来予測や内的なタイミングを予測するのに用いられる。これは様々な角度からみるべき点があるけれど、一番にみるのは進行の太陽と月である。
その中でも進行の月は自分にとってはより身近に感じ、実感をともなうことが多い。

様々な人が進行の月がどのハウスにあるかでどんなことに関心を抱きやすく、どんな事象を経験しやすいのかということを書かれてある。
この進行の月は土星の周期と同じく29年ほどで一周する。

その間人によっては出生図と進行天体やトランジット天体がどうからむのかにより意識の変化というのはかなり違うが、進行の月はおおよそそのような行動に向いていく傾向が強い。

私自身もう2週目がもう少しで終わりそうなタイミングで、過去の体験データがすでにある。その過去データから体験的に感じた事を少しまとめてみたい。

進行の月とハウス

進行の月は一年に13度ほど移動する。ハウスは個人によって、ハウスによって均等ではないため、月の滞在期間は異なる。長く滞在しているほどそのハウスの領域のことに意識が向けられることが長いということになる。

自分の感覚やいろんな占星術家の先生の言葉などからすると
MCからICに下がるとき、ICからMCに上がるときに分けられ
とくにDSCからMCという期間は外からのいろんな要求が増えてくる期間といえる。これは仕事的にはよい傾向のようだが、自分がやりたいことというよりも外の要求に対応していくので、意外と疲れる。
これは苦にならない人もいる。自分のペースで仕事がしたいタイプの人には疲れるということだ。ただ、仕事があるとありがたいので助かるとは思う。

一方MCからICはどうかというと、この段階のはじめで会社員なら外の要求にこたえていくことが過密すぎて疲弊して仕事をやめるということも多々ある。私は過去仕事をやめたタイミングは11ハウスに移ろうとするときだった。自分のやることを少し収縮したいという人も減らしていく可能性もある。

ただ仕事をとくにしていない人にとってはどうだろうか。
この後に書くサイン別の進行の月と同じようにハウスをエレメント的に考えてみると使いやすいかもと思っている。

1、5、9ハウスは火の要素
2、6、10ハウスは地の要素
3、7、11ハウスは風の要素
4、8、12ハウスは水の要素

火の要素のハウスはとにかく直感的に動いてみるというのを意識する。
地の要素のハウスは現実的なメンテナンスを調える。(お金とか体とか、菜園をつくるとかもよい)
風の要素は人とのネットワークやSNSなど発信や書くこと、いろんな人と会ったり話したりする機会を作ってみる。
水の要素は静かに自分の内面を探索したり、より親しい人との交流で感情を満たすことを意識する。

という風に。

進行の月とサイン


ここで進行の月とサインについて。あまり詳しく書かれている本がないけれど、私の進行の月が牡羊座に入っているときに感じた事だが、私は活動宮と火のサインに何も入ってない出生図をもつ。すると牡羊座という活動宮でなおかつ火のサインをもつところにいる2、3年というのは貴重な体験でもある。2、3週目なら以前そのサインに月があったときを調べてどんな風だったか思い出してみよう。他の天体のタイミングもあるのでどの影響かわかりにくいときもあるけれど、私の場合、まあまあ行動的に動いてたなという感じがあり、それがその後にも影響を与えていたことがわかった。

自分にとってつながりが薄いサインやエレメントに進行の月があるときは、その性質を十分に取り入れていくことが大事かもしれない。

先ほどのハウスをエレメントでわけたようにサインにもエレメントごとのモードがおこりやすいので、それを活用することができる。

すると火の要素のハウスに加えて火のサインも加わると直感的に行動しやすいタイミングは増えるはずだ。

もう少し詳しくやると、私のチャートで牡羊座がある場所は10ハウス後半から11ハウス中盤までとなっており、10ハウスのときは仕事面で直観的に行動し、11ハウスでは直感的にいろんな人とのネットワークを作ったり、交流してみたりすることがやりやすいといえる。

たとえば個人事業をやっているとSNSはかなり欠かせない感じのものかもしれないが、SNSをわりと楽しんでできるのは、進行月が風の要素のハウスや風サインを移動中だと思うので、そのタイミングで力を入れるとかできるかもしれない。もともとの出生図で風が少ない人にとっては、そんなに積極的に使っていない人も多いかと思うので。


こういうことを意識しだしたのはある時期どうしてもレポートが書けなくて、書けないというより集中がなかなかできなかった。すぐに意識が散漫になってしまう。そのとき私の進行の月は射手座にあった。その後山羊座に入ると集中して取り組めるようになった。論文やレポートのようなものは風というよりも、集中力が必要になるので地の要素とか蠍座も集中しやすくなるけど、そうした要素のサインやハウスのときが適している。
資格をとるとかもわりと現実的な要素なので地と関係するかと思う。
こつこつやらないといけないものは地にあたる。

というようなことを進行の月の2週目終わりあたりでやっと気づき(笑)
次の29年は最後まで生きていないかもしれないけど、活かせたらと思う。

なお、出生図と進行天体がアスペクトをとるときに何かが刺激されたり、出来事としておこることも多いが、当然そのサインやハウスに天体がもともと多い人にとってはそこに進行の月が移動すると、もともとの性質が活性化されて意識されてくる。それは慣れたパターンだが、その慣れたパターンをどう見るのかの見方を変えることはできるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?