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おにぎりが待っている

リモートワークになってから一年近くが経った。自宅での仕事にもだいぶ慣れてきたところ。ぼくは自宅でお仕事をしているし、妻もうちにいるので、家で一緒にごはんを食べることが多くなった。今は食事の時間が暮らしの真ん中にある気がする。

きっかけは、東京からつくばへ引っ越したことだ。電車移動から、車移動に変わったことで、重い荷物も運べるし、遠くにも行けるようになった。そんな環境の中で、今は美味しいごはんをいただくために、たくさん時間をかけている。例えば、採れたての野菜を買いに市場に行ったり。美味しい日本酒やワインを買いに酒屋を巡ったり。後で、つくばがイタリア自然派ワインの聖地であることも知った。その話はまた今度。

野菜にもお酒にも恵まれていたころ。妻が土鍋でごはんを炊くようになった。長谷園のかまどさんという製品で、これが本当に頼もしい奴で、我が家のキッチンでしれっと暮らしている。土鍋のごはんは一粒一粒がぷりぷりと立っていて、炊きたてはもちろん、冷めてもおいしい。冷めてもおいしいご飯をすぐに冷凍するのがもったいないと思ってたある日。妻が残ったご飯でおにぎりをつくるようになった。ラップに包まれた4、5個のおにぎりがテーブルの上で寄り添っている。冷凍されることもなく、テーブルの上で静かに待っている。その姿がなんか可愛いのだ。

翌日のお昼にそれを食べるとなんともいえない幸福感に包まれる。そこまでおにぎりに感動することがあるのかと思うかもしれないが、冷凍もしない、電子レンジでチンもしない、それはとても素直な味なんです。だからまたごはんが炊けたら、翌日のおにぎりを待とうと思います。(完)

もっと気の利いた文章が書きたかったのだが、ただおにぎりを待ってる人の話になってしまった。。一年ぶりの更新。これから文章の練習がてら、生活や仕事を綴ってみよう。一年後に読み返したら酷い文章だと笑って振り返るくらいになろう。

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