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noteを書こうと思い立ってからもう数週間経ってしまった。
もともと自宅で仕事をしていたし、人付き合いがそれほど活発な方ではないので、仕事の用事や日用品の買い物以外は家にこもりっきり。外出時にマスクをするようになったり、除菌や手洗いうがいを神経質にするようになったこと以外は、自粛前とそんなに変わらない暮らしをしているようにも思う。

ベランダで静かに揺れてる洗濯物を眺めてるだけだと、こんなにも世界が一変してしまったことを忘れてしまうほど。

ただ、こんなに暖かくなったのに、きれいな桜が今年も咲いていたのに、いつまで経ってもまだ春が来ていないような感覚だ。気づいたら桜も散っていて、30代最後の誕生日には離れて暮らす両親からの食事の誘いを断った。毎日毎日憤ったり悲しんだり、どうしようもない情報ばかりが目に飛び込んでくる。日に日に世界の状況が変わっていっていて、当たり前の暮らしはもう遠くに置き去りにされてしまったようだ。

こんなときだからこそ、自分たちにできる表現で楽しませてくれるアーティストやエンターティナーたちに感動する。こんなときだからこそ、新しいシステムやプロジェクトを立ち上げようと動く人たちを尊敬する。このまま、価値観や社会システムの変化が起こり、今までの「当たり前」がどんどん変化していくことになるのかもしれない。そんな気配はするのに、何も生み出せず、毎日毎日ベランダで揺れる洗濯物を眺めるだけしかできていない自分にもどかしさも感じる。ただただ、流れてくるライブ配信を楽しんで、ときどき課金や支援金でほんの少しの気持ちを返すくらいのことしかできない。

せめて、無事にこの荒波を乗り越えて、そのとき、これまでとまったく違う世界が訪れることになったとしても、誰かのために楽しいものが生み出せるような力と感性を備えておきたいなと思う。

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自粛ムードになって、よかったこともある。
先日、初めて公園で打ち合わせをした。ちょうど天気もよくて、桜もまだ咲いていて、とても気持ちがよかった。こんな事態にならなければ経験できなかったこと。こんな打ち合わせもいいなと思った。

きっといろんなことが変わっていく。
できれば楽しいことを、ハッピーなことを、感じる心だけは無くさないように。

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