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新しいキャビティキューブ(Boxタイプ)パズル

1、ヒント

ツイッターでフォローしているパズルコレクターのたに~さんお茶のりさんデザインの"Orion"を紹介されていた。

”Orion”正面斜視図?

 4つのピースを中央のフレームにはめ込むパズルだが、上面の凹凸のデザインが素敵なので、6面全てをこのデザインとした組み立てキューブパズルを開発することにした。
 このパズルの名称がなぜ”Orion”なのか疑問に思ったのでAIチャットで検索してみた。

【オリオン座の形と名前の由来は、ギリシア神話の登場人物オーリーオーンにちなんでいます¹。オーリーオーンは海の神ポセイドーンの子で、優れた猟師だったとされています。しかし、自分が倒せない獲物はいないと思い上がり、女神ヘーラに怒られてさそりに刺されて死んでしまいました。その後、オーリーオーンとさそりは天に上げられて星座になりました²。

 オリオン座は冬の夜空に美しく輝く星座で、赤い1等星ベテルギウス青白い1等星リゲルを含む7つの明るい星が特徴的です。中でも、三つ並んだ2等星δ星、ε星、ζ星は「オリオンのベルト」と呼ばれています。また、ベルトの下にあるc星、θ星とオリオン大星雲、ι星からなる3つの星と星雲は「小三つ星」と呼ばれています。

 オリオン座は他の星座を見つける目印にもなります。例えば、オリオンのベルトを南東に延ばすと全天で最も明るい恒星シリウスが見つかります。シリウスはおおいぬ座の一部です。また、ベテルギウスとシリウスとこいぬ座のプロキオンを結ぶ正三角形は「冬の大三角」と呼ばれています】

 どうやら、オリオン座の星全体を囲った形か、もしかしたら、中央のフレームを「オリオンのベルト」と見立てられたのかもしれない。
 私は上面のデザインを敬意をこめて「オリオン模様」とよぶことにした。

2、試作

キューブはキャビティキューブ(Boxタイプ)とし、まず、8分割したコーナーピースを作成した。

8分割したピース

 うまくいきそうなので、コーナーピースを3個の平面型ピースに分解することにした。

分解した3種の平面型ピース

 3種、24個のピースを作成し、誰かさんにヒント無しで6×6×6ユニットのキャビティキューブに組み立ててもらった。すると、予想外に数分で組み立ててしまった。しかも、底面と上面が「オリオン模様」になっていた。改めて、6面全てを同じ模様にする問題を出したところ、しばらくしてあきらめてしまった。

3種、24個のピース(無彩色)
上面と底面のみ「オリオン模様」

3、新しい組立てパズル「GENPEI」誕生


新キャビティキューブパズル《GENPEI》


紅白に分けた3種、24個のピース

AIチャットの回答で、望遠鏡もなかった昔から肉眼で見つけた星に和名を付けていたことを知ったので、ピースを紅白に彩色して、パズルの名称を《GENPEI 》とした。
 6面全てを同じ模様にするのを大正解とする、新しい組立てキャビティキューブパズルが完成した。


 【岐阜県揖斐郡横蔵村(現・揖斐川町)には、オリオン座のリゲルとベテルギウスの色を源平の旗の色に喩えた言い回しが伝わっていたことを1956年ころに香田壽男によって採集されていたが、これは青白いリゲルを「平家星」、赤いベテルギウスを「源氏星」とするもので、一般に伝えられる源平の旗の色とは色の組み合わせが逆となっていた。現在では「源氏星」はリゲルの、「平家星」はベテルギウスの和名として知られている。】

注) 文中のAIチャットとは「  Microsoft Bring AI Chat」のことであるが、一部省略、加筆している。
                                    おわり


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