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「お客様は神様です」からの転換

昨日、ZOZOの創業者で、スタートトゥデイ社長である前澤友作氏が、株式会社ARIGATOBANKの設立を発表しました。

発表の中で、前澤氏は以下のように述べています。

「お金とはありがとうを代弁するもの」
お金は人の可能性を伸ばすために本来発明された道具。お金で苦しむ人をゼロにし、感謝でお金が循環する社会を作ります!

具体的な事業内容は明かされておらず、前澤氏の発表を耳にした方の中には批判的な反応の方もおられるようです。

しかし私は、前澤氏がこの事業を通じて、以下のようなマインドセットの転換を促そうとしているのだと感じます。


モノを作ってくださる方や、サービスを提供してくださる方がいなければ、私たちはたちまち生きていけなくなります。

食べ物にしても、着るものにしてもそうです。

スーパーやコンビニも、電車もバスも、電気も水もそうです。

しかし、いつからこの世の中は、お金を払う側が偉いということになったのでしょう。お金をもらう側が感謝を述べることが当たり前になったのでしょう。

モノやサービスを提供してくださる方々がいるからこそ、私たちは生きていくことができています。

そのことを思い出し、モノやサービスの提供者に対して感謝の思いを伝えるということ。

「お客様は神様です」という言葉がありますが、モノやサービスを提供してくださる方だって神様のような存在です。

感謝の気持ちを伝えられると、人は「もっと皆さんに喜んでほしい」「もっと良いものを提供しよう」という力が湧いてきます。創造力が働きだします。

自分が働く意味、自分の存在価値を強く実感します。

そのようにして、より優れた、より多くのモノやサービスが生み出されていく。それによって社会が維持・発展していく。

お金はそのためのツールに過ぎません。

さらに言えば、このサイクルで世の中が回り始めると、そもそもお金というものが必要なくなっていきます。

株式会社ARIGATOBANKの設立によって、前澤氏は「お金のいらない国」実現のための一手を進めようとしているのだと思います。

お金とは権力を表すものではなく、ありがとうを代弁するもの。

私たちの中に染み付いている「お金についての感じ方」、これを変えていかないといけません。

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