10年前
たしか震災直後、被害状況や原発関連情報など、いろんな情報はUstreamやYoutubeから得ていた気がする。そんな中で、サカナクションの山口くんとサケロックの星野くんがしゃべってるのをたまたま聴いてたのが、僕の初めての星野体験だったのじゃなかったかな。
そのころはなんとなくサケロックや星野源という名前は目にしたことあるくらいの認識で、ただ、震災後のどうしようもない空気をなんとか癒したいという二人の企画による対話が心地よく、なんとなく聴いていたのだ。そこで「くだらないの中で」が流れたんだと思う。
今調べてみたら「くだらないの中に」は、ちょうど2011年3月2日にファーストシングルとしてリリースしたばかり。そんなタイミングだったんだな。
で、その歌を聴いていて、最初は髪の毛の匂いを嗅いで臭い、なんて少しユーモラスな歌詞から入ったので、現代風のフォーク的な感じかなと思って聴いてた。ゆずとか山崎くんの中華料理みたいな感じかと。
ところが中程で「僕は時代のものじゃなくて、あなたのものになりたいんだ」という歌詞を聴いて、どきりとしたのだ。この若者は、ただの流行りの人ではなくて、もっと普遍的な何かを目指している表現者なのではないか。ちょっとコレハ!と思ったのだった。
ただ、そこからすぐにハマって聴き漁るという風にはならずに、何年間か時間を置いて聴くようになったのだが、ずっとあの時の印象は忘れずに覚えていた。
今日、思い出していろいろググってみたら「サケノサカナ」という番組?だったこともわかった。
星野くんのインスタストーリーで青空?の写真と共に「くだらないの中に」が流れてきたので、ふと思い出したのでした。(おわり)
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