分けると食べやすいと分かる
ちっちゃく、ちっちゃく、おにくをちっちゃく
何年も前、わたしがまだ5歳くらいだったころだと思う。
家族旅行で沖縄の離島のリゾートホテルに来ていて、夕食にステーキが出た。たしか鉄板焼きのコースかなにかだ。
わたしはきょうだいや「おともだち」に比べて食が細くて、自然、食べることへの執着も薄かったらしい。質も量もたいして求めない子だった。せっかくのリゾートだろうがおかまいなく、食べ慣れたものを食べられるぶんだけの食事がしたかった。豪華な一枚肉なんてその対極だ。だから、そのときも朝