Q&A|なぜIM(四泳法)練習が良いの?
最近、こちらのような質問を
よく受けるようになったので
お答えさせて頂きます。
A.
結論からお伝えすると、
その通りです。
その理由は大きく分けて3つです。
①粘り強くなる
人間の体は
ある筋肉が限界を迎えると、
その周辺の筋肉が、
主となる筋肉のサポートし
その動きを
なんとか継続しようとする働きがあります。
ここではわかりやすく
メイン筋肉とサポート筋肉と
呼びます。
レースで後半粘り強い選手は、
このメイン筋肉だけでなく。
サポート筋肉も強い傾向があります。
そして、
そのサポート筋肉を鍛えることが
四泳法を泳ぐこと
…になります。
②取得しやすい泳ぎが違う
例えば、、、
キャッチテクニックは
平泳ぎが一番習得しやすい。
ドルフィン精度を上げたければ、バサロを練習したほうが習得しやすい。
(バサロが速い選手は、ドルフィンも100%早い)
クロールで水を掴むテクニックは
背泳ぎの方が習得しやすい。
クロールでピッチをあげるには
バタフライのリカバリーのイメージを
クロールにすると有効。
などなど、
他の種目の一部分を借りて
行ったりします。
「クロールが速くなりたいのに
クロール以外の練習をしても・・・」
と、思うかもしれませんが
このように他の種目を練習した方が
クロールの技術習得が効果的になります。
③同じ箇所への集中攻撃を防ぐ
ジムなどで
来る日も来る日も
ずっとベンチプレスばかりやっている人は
なかなかいませんよね(笑)
ベンチプレスばかりをしていたら
胸への集中攻撃により、
すぐにトレーニングが出来なくなったり
怪我をしやすくなったりしますね。
一般的には
ラットプルで背中を鍛えたり、
スクワットで下半身を強化したり、
腹筋背筋などで体幹を強化したり、
バランス良く鍛えます。
水泳も同じで、
一種目ばかりしていると、
早い段階で筋肉が悲鳴を上げてしまい
パフォーマンスが高い練習を
長く行うことが出来なくなります。
長く練習をするためにも、
回復を早めるためにも、
実は四泳法はとても都合が良いんですね。
尚、
多くの選手はクールダウンのときに
必ずと言っていいほど背泳ぎをします。
(呼吸が楽なため)
まとめ
以上のことから、
個人メドレーを練習していれば
スランプに陥りにくくなる…
ということになります。
スイマーの間でも
迷ったらIM練習
なんて言葉があります。
ただし、
「四泳法の基礎」は
なるべくしっかり学んでから
行うほうが効果は確実です。
苦手種目を早く泳ぐ必要はありませんが、
最低「基礎で短所は隠せる」ぐらいには
四泳法の技術練習をしておくことを
オススメします。