耕さない田んぼで馬耕!?
去年から不耕起栽培と馬耕の代かきを組み合わせたお米作りを始め、今年で2回目。自然栽培で作っているので、犂で天地返しして馬糞堆肥をすき込む必要はありません。耕す栽培と耕さない栽培、相反するようにも思えることを組み合わせています。
昨年、馬の耕太郎と耕した田んぼは水持ちがとても良く、雨が降ると水がしばらく溜まっているほどでした。その前の年に深く耕し代かきを繰り返した効果なのかもしれません。これなら耕さなくても稲が作れるかもしれない。
耕さずに、そのまま水を入れてみると、、、期待したように水が溜まってくれました。
水を入れても草が頭を出していたので、土に混ぜ込むことにしました。砕土機という馬耕道具を使って土の表面だけをかき混ぜていきます。水を入れて2週間も置くと土の表面は耕してなくても柔らかく、砕土機で草を巻き込みつつ土をトロトロにする事ができました。
土を起こしていないので、浅くて歩きやすく田んぼを歩く負担が楽になります。さらに、耕していないので土は大きく動いてはいないために、土寄せをして平らにする必要が無くなります。
耕していないと収量が減るんじゃないかって思っていました。耕すのはあたり前という思い込みかもしれません。それでもこの稲穂には、秋になると同じように稔りができてきました。
水を落としてから溝切りはせず、自然に水が抜けるのを待ちます。ゆっくりとお米が出来上がって行きます。
この田んぼは冬に水を入れられる場所ではないため、時間が経つと水が抜けやすくなるのではないかと思っています。そう思いながら、今年も耕さずに水を入れてみました。2年目の不耕起栽培。
少し水が抜けやすくなったようでしたが、代かきをしてみるとしっかり水が溜まるようです。水が抜けてしまうなら、来年には耕そうと思います。
今年は4枚の田んぼを作りましたが、そのうち2枚が耕さずに作っているもの、残り2枚は田おこしして耕しました。来年はこれを入れ替えて作ってみようと思います。
沢山できること、早くできることを目指すのではなく、共存する微生物からの生態系の豊かさを取り戻し、災害や害虫などの環境変化につよい持続的な栽培にしたい、そんな思いがあります。
不耕起や馬耕には、どちらも脱炭素という共通項があります。次世代の暮らしを考えればこそ、取り組む意味のあるものではないでしょうか。この後も耕した田んぼとの違いを見ていきたいと思います。
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