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まさに火のない所の煙がワタクシ

遅ればせながら、ZOOMデビューいたしました。やっぱり苦手でした。自分で勝手にアウェー感に押し潰されそうになって心の中で足掻きつつも表向きには平常心を装って……そんな状態で、山崎くんと、LEGO BIG MORLのインタビューをさせてもらったわけです。本当に、ありがとうございました。そして、なんだかすみませんでした。慣れないキッチンで料理を作るような感じ。果たして美味しく出来上がったのでしょうか。

答えは読んでくれたアナタの中に!

ではまた来週!

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な〜んてね。

山崎くんは25周年かぁ〜。20周年のときに『このままこのまま』という本を作らせてもらって(ちなみに10周年は『このまま』)、尾道で写真を撮ったり、夜遅くまでインタビューして、そこになぜか山崎まさよしがあの店にいるということを聞きつけた近所の別のお店の女子たちがわんさか詰めかけてきてその情報源はどこなんだと一瞬ざわめいたりして(大方の見当はついている)、あれからもう5年も経ったのかという意味でも感慨があった。山崎くんは相変わらず淡々としているけど決して冷たくはなく、そして何より「いい歌作るよね!」と心から言えることが嬉しい。今回は特に「Flame Sign」という曲が好きでした。炎を上げて私はここにいますと合図を送る歌。

そしてLEGO BIG MORLの新しいアルバム『気配』には「火のない所の煙が僕さ」という曲がある。真逆の発想だけど着地場所は山崎くんの歌にも近いのかなと勝手に解釈して、今回の表紙はデザイナーの青屋くんにお願いして、こうなりました。まだ残暑が続く中ではありますけれども、わたくし気に入っております。

レゴちゃん、お久しぶりでした。ご無沙汰+全員インタビュー+ZOOMという三重のフィルターの向こうに彼らがいるような、遠い距離を最初は感じてしまったけど、前のめりになって話してくれているのが伝わってきて、私も力が入りました。でももう1〜2歩、踏み込みたかったな。たとえばヒロキくんのイケメン発言、自分で言うか〜と思いつつ(おもろいね)、LEGOのファッション性にも実は興味があったし、バンドとルックスの関係(あるのかないのか)とかも、類稀なイケメンバンドのみなさんと話してみたかった。

でもこういうことは、実際同じ空間にいればこそ、相手の反応を見ながら空気を読みつつ質問できること……のような気が私はするので、今回は呑み込んでしまった。ZOOMにおいてもその繊細な1歩を踏み出せるのか否か。このへんが今後の課題となります。はい、メモ。

ZOOMに慣れる日なんて来るのでしょうか。知り合いのライターさんに聞いたら「全然慣れない」と言いつつ、背景を手持ちの画像に変えられるグリーンバックを購入したのだそう。楽しんでるやないか〜い。と、ツッコみました。

LEGOのヒロキくん、今回のアルバム『気配』でも、いい歌詞をいっぱい書いてますが、コラム『大人になったら』では体温が伝わってくるような、プライベートな場面を楽しく書いてくれています。LEGO BIG MORLというバンドをまだご存知ない方も、ぜひ読んでみてください。こちらから入って、LEGOの音楽に触れてみるというのもまた味わい深いかと思われます。

KANくんのWWDP、今回は『加トしゃんべ』。街の様子や関わった人たちとのやりとりも臨場感たっぷりに書かれていて、一緒にその街を旅したような気分になりました。現在、アルバムを鋭意レコーディング中だそうで、超多忙な中でも締切りキッチリ守る系アーティストとして、心からリスペクトします。

あ、いや、「俺、締切り守れてないやん、すいませんね〜」という声がどこからか。ちゃうちゃう、ちゃうで、ワタシのことよ、どうにも原稿が遅くてね。

龍平くんの『あさってラジオ』、今回も好調でしたね。KANくんの『ロックボンソワ』(STVラジオ)の影響か、Demoテープのコーナーも前回から始まりました。今回は私にとっても非常に思い出深い音源。涙出る。この曲、FM COCOLO『おとといラジオ』の番組スポットのBGMとして今もときどき流れているので、馴染みのある方もいらっしゃるかも。弾き語りもよかった。みなさん、番組を聴いた感想をぜひ龍平くんに送ってくださいね。質問や悩み相談でもOK。番組内で採用された方には龍平くん描き下ろしのカレンダーをプレゼントしております。

日髙のり子さんは先日、配信もされたスペシャルライブのお話。元マネージャーとしてはやっぱりノンコは歌手であって、歌っている姿をPCの画面を通してただただ目を細めて見つめていました。それでも歌の途中でアニメのセリフが入ったりすると、これがまためっちゃ上手で(プロの声優だもの、当然ね)、キラリ〜ンと輝くものがありましたな。ノンコ、おつかれさま。また歌ってね。

椎名琴音ちゃんはバレエのお話でした。イラストも素敵だけど、琴音ちゃんの貴重な写真もお借りできて今回も充実の内容。私も何度かバレエを観劇したことがあるけれど、すごい迫力よね。華やかさとストイックさが混在していて、優雅に泳ぐ白鳥は水面下で必死に足を動かしているという話を思い出してしまう。琴音ちゃんの印象はいつもとても軽やかだけれど、そんなしっかりした下地があるからこそなのかもしれません。というのが、今回の『Sheena Diary』を読んだ感想でした。

え、だから善しさん、さっきのは善しさんのことではないですからね〜。と、敢えてもう一回言うのもどうかと思うけど、今回の『ぼくの好きなあいつ』(ちなみにタイトルは、RCサクセションの「ぼくの好きな先生」が由来)は小籔一豊さんでした。おもしろいのと同時にとても厳しい印象もあったりするけど、善しさんが描く小藪さんはめちゃくちゃやさしい表情してる。二人の関係性が伝わります。だいぶ前だけど、私は小籔さんのスケボーの話が大好きです(from すべらない話)。

そして、ジャルジャル。次から次に新しいプロジェクトが誕生して、大きなビルのあっちとこっちから別々にコントを始めて最終的に二人が合流とか、スケールもどんどん大きくなって、キングオブコントも決勝進出で、とにかくパワフル。今回のお題「天体観測」では、後藤くんはいつものアナグラム(よく思いつくな〜)、福徳くんはご覧のとおり思わぬ大作へと展開しました。ある朝起きたらLINEのアイコンに「123」って数字があったのでスマホがバグッたのかと思ったら、福徳くんでした。歌詞と写真を交互に(掲載している形と同じように)送ってくれて、oh year ah のそれぞれの顔で爆笑しながら起きました。おはよう〜。

その福徳くんのインタビューを今回は2020ver.と2009ver.の2本お届け。あの芸風に影響を与えている意外な背景にも触れられたし、2本を読み比べると当時も今も見ている方向があまり変わってなくて、しかも確実に自分たちだけのステージを築き上げているのだから、唸るしかない。あのころの未来に僕らは立っているんだね。次回は後藤くんの2009年のインタビューを掲載予定です。お楽しみに。

もろもろの入稿が終わって、やっと自分のページに取りかかる。今回はバービーボーイズのことを書かせてもらいました。私の記憶ではパチパチ編集部でお仕事するようになって1年ぐらい経ってからバービーがデビューしたような感覚だったけど、検索してみるとパチパチ創刊もバービーのデビューも1984年とのこと。なんという勘違い。なんだか自分の中の時間軸がグシャッと崩れてしまったまま原稿に取りかかり、しかも悲喜こもごもな思い出が詰まったバービーのことなのでね、書き終わったところで整然と並べられたキャンドルの火がふわ〜っと全部消えてしまって、最後の最後のこの編集後記はあと3時間でマガジン公開よ、という予断を許さない状況で書いております。まさに火のない所の煙がワタクシでございます。

それでもなんとか、ここまで来ました。どっこいしょ。

制作に関わってくださったみなさま、ありがとうございました。

ご購入いただいたみなさま、心から感謝します。ありがとうございます。お目当ての記事はあるかと思いますが、どうぞ他のページも楽しんでくださいね。よかったら感想など、私のツイッターに送っていただけたら嬉しいです。お待ちしてます。ではまた来週〜!

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【インタビュー】山崎まさよし/LEGO BIG MORL【連載】KAN、日髙のり子、LEGOBIGMORLタナカヒロキ、椎名琴音、COWCOW善し、ジャルジャル©️KYOKOMORITA2020

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