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ぼくのへや

ぼくのへや

人通りの多いろうかに面しているぼくのへやは、毎日ふすまが開け放たれています。

ぜんぶ閉めるのもぜんぶ開けるのも気持ちがわるくて、ちょっとはんぱに開いています。

それでも、玄関とキッチンからはへやの様子がわからないように、十分な工夫がされています。


ぼくが仕事から帰ってきたときに、ぼくのへやに誰かがいたあとを見つけるとうれしくなります。

本がおいてあったり、長いかみの毛が落ちていたり、スマホが充電されていたり。

ときどき人がころがっていることもあります。

ぼくがいないときにも、ぼくのへやはちゃんと生きていたと感じることができます。

へやをころさないコツは、なるべく床の上にものをおかないことです。

このことは一緒にすんでいるみんなにも教えてあげたいと思っています。


夜はみんなの声を聞きながらねむります。

音だけでさいごまで見るつもりだった「サマーウォーズ」は、侘助おじさんが出てきたところで終わってしまいました。

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