本当に悲しいこと

日々、生活していくと辛い事、不快な事、色々とありますよね。
使い古された言葉ですが「アスファルトジャングルでの生存競争」に明け暮れているとストレスも溜まり、愚痴の一つも呟いてしまいます…自分は大怪我や、大病したり、トラブルに巻き込まれたりした経験があり、今はやっと落ち着いてきたかな、と言う感じです。先行きに不安な要素もまだありますけどね…

プロフィールに記したように、自分には挫折しかなくポジティブでもネガティブでもなく、ただ肉体労働に勤しむ毎日です。職場は年配の方が多く、年金を受け取りつつ、計算しながらマイペースに働いている人をかなり見かけます。2、30代の方は極少数、メインは50代という一般企業とは異なる人員構成ですね。

1人仕事なので、かなりマイペース、悪く言えば我が儘な人が多く、運に左右されるからか、博打が好きな方の割合は高めです。なので、どこかのんびりとした雰囲気で、趣味のバイクや愛車で通勤して談笑している、仕事が終わればひたすらお喋りの、確かに明るい職場に見えるかと。

人は、本当に辛い事や悲しい事は口にしないと言いますね。それは真実だと感じています。

逆にたいして大変でない事を、あーだこーだ口にしますね。

上記したように、高齢者が多い。定年を過ぎても年金受給しつつ勤務する。
何が起こるかというと、毎日顔を合わせて、挨拶して、他愛もない会話をしていた同僚が、翌日にはもうこの世にはいなかったりするのです。それも、かなり高い頻度で訪れます。僕はもう26年この仕事をしているので、指導して頂いたり、一緒に食事したり、バカ話して爆笑して叩きあったり、軽く言い合いになったり、そういう相手の人が沢山亡くなっていきました。自分だけでなく、大親友を亡くして憔悴している同僚を見たりもする訳です。

でも、普段、みんなこの事には触れません。避けてたりする訳ではありませんが、1人1人、深い哀しみを胸の奥に、そっと置いてある…
そんな気がします。

1度だけ、こんな事がありました。
葬儀関係の会社も系列にあり、病気が原因でわりと急に亡くなったと感じる方が僕らの職場に霊柩車でやって来ました。ホント、最近見かけなくなったけどどうしたの?病気?そんな会話をして間もない時でした。とっても穏やかに感じる顔を拝見し、たまたま居合わせた数人で見送りました。家族の方の話によれば、大切な職場だったから、最後に1度挨拶しに来たかったようです。それを生前叶いませんでしたが、仲間に見送ってもらい出発していきました。

同僚が次々に亡くなっていく、そんな辛い職場は辞めて違う職業へ、とはならないんですね。深い哀しみを胸に、一生の仕事に取り組む、そんな日々が今日も続きます。

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