勇気乱れ咲きシンケンジャー

爆上戦隊ブンブンジャーが始まって相変わらず楽しいさなかですが、侍戦隊シンケンジャー全49幕の視聴が終わりました。

ありがとう、侍戦隊シンケンジャー。


あなたが外道か?

シンケンジャーを10話くらいみたところで、一度noteに感想を書いていました。

丈瑠や家臣たちの成長、そしてその関係性がどのように変わっていくのか楽しみと書いたのですが、まさにそのようなお話が観られて本当に大満足でした。
特に44幕以降は怒濤の展開で、あまりに酷な使命を背負った丈瑠の事が思いやられて情緒がぐちゃぐちゃになってしまいました。そこまで感情が揺さぶられたのも、第1幕から丹念にシンケンジャーの関係性を描いてきた証拠だと思いました。シンケンジャーとして招集された当初は、あんなにバラバラだった一同が、共に過ごし、戦いを積み重ねていくうちに、絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて、それだけでも十分に好きになっていました。

丈瑠のあの一件が明かされるまでは。
あのエピソードがあってから、シンケンジャーが自分の中にくさびを打ってきたように離れなくなってしまいました。

素顔をみせない丈瑠、それとは裏腹に固い絆で結ばれていく面々。それもこれも、終盤の怒濤の展開のための壮大な伏線だったのかと思うと、あまりにやりきれない...。こんな物語を生んでしまった小林靖子さんこそが、外道なのでは?と思ってしまいました(褒め言葉)。

殿!

「殿!」

この言葉を何回この作品で聞いたかしれません。その言葉の響きが、丈瑠の一件を境に、まるで別物のように聞こえてきたのに驚きました。そして、丈瑠も彦馬さんも最初から、その言葉のうちに並々ならぬ覚悟を据えていたことを思うと、益々こちらの感情が引き裂かれてしまいます。まさに、慟哭。

それだけに、クライマックスでいつもの座敷に丈瑠が座したあのシーンには万感の思いが込み上げました。正真正銘の侍戦隊シンケンジャー、ここにあり。屈指の名場面でした。

こんなに好きになった戦隊

自分には珍しく、晴れて大団円となった後に、屋敷を離れてそれぞれ場所へ帰っていくシンケンジャーをみて、ふっと寂しい気持ちが込み上げてきました。龍之介が別れの舞を舞う中で、散り散りになっていく面々をみて、ああシンケンジャーは終わってしまうのだと。舞を終えた龍之介だけ、無言で丈瑠と視線を交わして立ち去っていく姿がまた、涙を誘います。自分が学校を卒業するときにも、涙なんて流さなかったのにね。

今までにいくつも戦隊作品を観てきて、それぞれに想いを寄せて、好きな作品が一つずつ増えてきましたが、今回はちょっとそれとは違う感情です。

ありがとう、侍戦隊シンケンジャー。

終わりに

シンケンジャーの劇場版も観なきゃだけど、トッキュウジャーの劇場版もまだ観ていないし、仮面ライダーガッチャードも追いかけようかと思ったりもして、この後はどうしましょうか。

あ、今週でnote100週連続更新でした。

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