GARNET CROWが解散してから10年
ですってよ。
10年経って今さら何を、とは思いますが、未だにライブに行ったことがないのが惜しまれます。その瞬間の、その空間でしか感じられないものはありますからね。
10年前は…
10年前は大学生で、それなりに学生生活をこなしつつ、時間があればアニメを観たり、アニメ・声優のラジオを聴いたりしている日々でした。同じ系統のイベントやライブにも行きだしたのも、この頃でした。
GARNET CROWも聴くけれど、単純に今ほど熱量が高くなかったのですね。今思えば、ライブに行かない選択肢があったのが信じられないくらいです。
夏休みとGARNET CROW
そもそも、GARNET CROWを知ったのは、小学生の頃夏休みになると必ず再放送されていた「名探偵コナン」だったと記憶しています。その時に刷り込まれた記憶が、高校生になった頃に目覚めて、聴きだしたのが始まりでした。
当時は、4thアルバム「I'm waiting 4 you」を登下校の電車の中で、延々と聴いていました。あの曲を聴くとあの時を思い出す…というものが誰しもあると思いますが、1曲目の『夕月夜』のメロディアスなイントロが流れてくると、今でも熱心に聴いていたあの頃の記憶が蘇ります。
少なくとも大学生の時よりは、熱量があって、金銭的な障害がなければ間違いなくライブにも足を運んでいたでしょうね。
GARNET CROWの魔法
上記のナタリーの記事内に、中村さんの「私たちは解散しますけど楽曲は生きています」というコメントがありましたが、まさにその通りだなと改めて感じます。
色々な曲を日々聴く中で、あの曲の、あの部分が好きなんだよなあと噛みしめることもあれば、今までに何度となく聴いてきた曲でも、あれ?こんな聴こえ方するのかと新たな発見をすることもあり、これが、色褪せないということなのかと思います。
楽曲は生きている。
GARNET CROWの曲を聴くとき、この曲、このバンドはいつも自分と共にいてくれているという安心感があります。人の感情の微妙な動きを捉えて、かつ、ふとした瞬間に生まれる心の隙間にピッタリと寄り添ってくるような楽曲ばかりで、解散した今でも、常にリスナーと共にあり続けてくれている。
最後のオリジナルアルバムとなった「Terminus」に収録されている『closer』。最後の最後を締めくくる曲だけあって、その歌詞も印象的です。過ぎた時を懐かしみ、終わりゆくもの惜しむ気持ちと、またどこかで会えるのではないかという期待。
寂しさが胸を打つ曲ですが、これほどまでにリスナーを意識したと思われる曲はないと思っていて、そう考えるとGARNET CROWというバンドと、ファンを繋ぎとめる希望のような曲にも聴こえてきます。そう思う時、GARNET CROWの楽曲は生き続けているのだなと感じずにはいられないのです。
終わりに
GARNET CROWが解散してから10年経つということに気付いて、約1か月間ほぼ毎日聴きこんでいました。色々な曲を行ったり来たりしつつ、1stアルバムに戻ってくると、その研ぎ澄まされた曲たちにハッとさせられます。『Mysterious eyes』のキャッチーさが、逆にアルバムのアクセントに感じられるほどです。
そんな新しい発見もしつつ、これまでと変わりなくGARNET CROWを聴き続けていくのだと思います。解散してからの期間が、活動期間を追い越していっても変わらずに。
その気持ちを持ち続ける限り、GARNET CROWというバンドもまた、その楽曲たちと共に生きつづけるのでしょう。
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