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私がこの詩集を選んだわけ。~少年刑務所の少年たちの書いた詩集~

この本との出会いは、Xでの私がフォローしている方が、この本を紹介したことが始まりでした。
テレビなどで、少年事件を見るたびに「いたって【普通の家庭】の子供なのになぜこんな事件を起こしたのか」
などというコメンテーターに違和感を感じていました。
普通ってなんだろう、家庭ってなんだろう。

虐待を受けた子供たちが、自分の思いを語る会を主宰していた今一生さんのイベントを動画で見たことがあります。
小規模なイベントながら、政治家の参加もあり、自民党の国会議員山田太郎さん、河野太郎さんなども参加されていました。

今一生さんのイベントには壮絶な、耳を覆いたくなる虐待の話が多いのですが、でも今一生さんの毎週金曜日にあるライブ配信のチャット欄には、いわゆる【普通の家庭】の中で居場所がない人のコメントもいくつか聞かれました。

そして、今一生さんの知り合いの会社の中で自殺された女性がいました。その人の書いた【きょうだい格差】を感じながら生きてきた女性の文章に私は涙があふれてとまりませんでした。
【虐待などない家庭】であっても、何気ない親の言葉一つ一つで子供は傷つく。
特に【きょうだい格差】これは幼いころから私も感じていて、中間子であった私は、中学の受験の面接の練習で校長先生が面接官で
「きょうだいの真ん中は、いろいろつらい思いをしてきたんじゃないか」
そういわれて面接の最中に泣きそうになりました。
「私も三人の真ん中で、つらい思いをいっぱいしてきたんだよ、負けずに頑張れよ」
私にとって、校長先生のその言葉がこれまでの人生の支えでした。
「誰かはわかってくれる」
だからこの本に書かれる、少年たちの言葉のその裏を知りたいと思ったのです。

足の悪い私は通販で注文しました。だからヤマトさんからもらったティッシュケースと一緒の写真

詩集の中で、入院中のタオルが自分の支えだった。
そういう詩を読んだ時、「ライナスの毛布」のようなものかなと思ったのですが、最後のこの詩集を編集した寮美千子さんの文章に少年の悲しみが感じられました。
まるで「意味が分かると怖い話」のように。

この本は【空が青いから、白を選んだのです】という詩集の続編としてまとめられたものと、後から知り、次はこの本を買おうと思います。
詩集なので、読みたいところから、自由に読めます。
たぶん、心に刺さる詩は、読んだ人、一人一人違うのではないかと思います。本からの受ける心情はその人のもので、正解なんてないと思うから。

自殺された女性について補足を書きました

#買ったわけ


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