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【月収1300円芸人の結婚挨拶】

今回は結婚の挨拶の時の話を書かせて頂きます!

「娘さんを僕にください!」


実際にこのよくあるセリフを口にする人は今はいないと思うが、やはりこの言葉のイメージは強すぎる!!


そしてじんべえきた白髪の強面おじさんが


「娘はお前にはやらん!」


これだ。


このイメージが強すぎて、やはり結婚の挨拶というのは足が震えるものがある。。


そのイメージの中、僕の結婚の挨拶が実際どうだったのかを今回は書かせて頂きます!!

【月収1300円だった芸人の結婚挨拶】

2年付き合った彼女との間に子供を授かった。


家で妊娠検査薬で確認して99%妊娠確定となり、そのままのテンションで結婚指輪を買いに行った


20歳の大アホの僕は実際にこれからどういう生活になるか?なんて考えない!!!


子供ができた=結婚だべっ!!!


なんとかなっぺ!!!!


この勢いはアホと言ってしまえばアホだが、人生で大事な物を教えてくれた気がする。


そして結婚指輪を買ってルンルン気分でエレベーターに乗っているとき思い出す。


「やべっ、結婚の挨拶してねぇ。。」



これは大事な物を教えてくれない、ただのアホ。


急に足の震えが止まらない。。。


なんせ僕は彼女の両親には1度くらいしか会ったことがなく、正直ちゃんと話した事もないので、どんな人か全くわからない。。


そして僕がサラリーマンで安定した給料があり、誠実な人ならまだなんとかなるものの


20歳、芸人、金髪、という最悪な条件が出揃っている。


今までの人生、勢い任せに生きてきた僕はこの大壁を通る事を忘れて、右手にはセールになってた激安結婚指輪を2つ持っている。


終わった、、、、。


もう殴られる事は覚悟


順番なんてぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃだ。


妊娠→結婚指輪買う→両親への挨拶


ある程度は電話で彼女が親に説明して早急に実家へ帰る日にちを決め、金属バットで8発は殴られる覚悟の上、挨拶の当日を迎える。


スーツを持っていなかった僕に、成人式くらいはバシッと決めて行きなさいと彼女が買ってくれた20万円のスーツをバシッと決め、車もビルもコンビニもない、大田舎の彼女の実家の玄関前に立っている。


おそらくスーツ自身も、成人式で使われると思っていたのに、成人式より先にこんな大勝負で使われんのかい!!とビビっていたと思う。


もちろん僕自身もビビって、半泣きですでにタバコ3箱は吸っていたと思う。


勢い任せの森川もここでは勢いに任せられない。


すると、痺れを切らした彼女が急に玄関を開けて


「ただいまぁー!!!」


ざけんなっ!!!!!!


いつもこうだよこの人!!!


ざけんなよっ!!!!!


まぁまぁデカイ声でツッコミを入れて大勝負の幕開けだ


まずでてきたのは、


お父さん


(だいたいまずはお母さんだろ。。)


心の中でボソッと呟き、喋り出そうとした瞬間


父「あーあー。。スーツなんて辞めてください。。僕緊張しちゃって喋れなくなるんで。。着替えてください!!」


言われるがまま、渡されたお父さんが普段使っているであろう毛玉だらけのよれよれスウェットに身を包みリビングに気づいたら座っている。


窓にかかっている20万のスーツは、よっしゃ!俺は出番なし!!成人式までまたな!!ほな、頑張れよ!!的な顔をしてやがる。


スウェットになった事で、頭の中の台本が全て飛び散らして何がなんだが分からなくなっている。


そして、コップに酒が注がれている。


そしてお父さんがひとこと


父「結婚おめでとうございます!乾杯!」


あ、結婚できた。


俺、嫁さんもらえた。


猛スピードで結婚の挨拶が終わった。


そこでお母さんが登場した。


そうか。このパターンだ。。。


お父さんは激的に優しくてお母さんが厳しいパターンのやつに違いない!!


するとお母さんがひとこと


母「今の日本でどう生きたって餓死する事は無いんで気楽にみんなで協力して楽しくいきましょうね!」



この両親、肝が座ってる。。。



覚悟を決めて肝が座っているパターンではなく、のんびり生きながら自然体で肝が座ってるパターンのやつ。


昔から彼女は肝が座ってるなーとは思っていたがこの両親に育てられたら、そりゃ知らずに肝も座るわなと思った。


そして、ただただ楽しい世間話をしていたらあっという間に夜になり、お父さんは寝に寝室へ。彼女はお風呂へ。


リビングには僕とお母さんの2人。


そしてお母さんが言う


母「そいうえばお笑いの稼ぎはどうなんですか?」


そこで、僕は気づく


なるほど!!僕がある程度芸人として稼いでると思ってるパターンのやつだ!!!!こりゃ、やばいっ!!!


一気に緊張感が走る。。。


(やばいやばいやばい。。油断してた。。)


その当時の月収はタイトルにある通り1300円


30万円ですと嘘をつくのか俺?それとも正直に1300円ですと言うのか俺?


そう考えている隙に勝手に口が動きだした。


「1600円です!!」


(はっ!?なんじゃそれ!!!!)


心の中で自分にツッコミを入れる


本能的に家族となる方に嘘はいかん!という想いと1300円とはビビって言えなかったのでほんの気持ちの色をつけた300円アップの1600円。。。


(何も変わんねーよ!!)


やばいやばい。。。。森川また焦る。。


そして、お母さんがひとこと


母「そうなんですかー!芸人さんの世界は10年20年と言いますからね、10年やる毎に給料の0がひとつずつ増えていけばいいですね!」


肝が座りすぎて、わけわかんなくなってる。。


僕「わりーすけど、芸歴10年目で月収16000円だったら余裕で僕辞めます!!!」


と元気に答えて無事後日、結婚届けを提出し彼女と結婚できました!!


結果、あの日ご両親に言ってもらえたなんとかなるから楽しく暮らしてください!という言葉を胸に暮らしていたら、とても楽しい日々を過ごせています!!


あの言葉を言ってくれたご両親に感謝です!


なので、僕もいつか結婚の挨拶に誰かが来てくれた時は、言ってあげようと思ってます!!


「キミにゆうし君はやらんっ!!!」と!!


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