柳田国男「山人論」、折口信夫「マレビト論」、岡正雄「異人論」の戦い
柳田国男の「山人論」、あるいは、それから転向して唱えた「常民論」と、折口信夫の「マレビト論」、岡正雄の「異人論」、その3者の理論的な争いや関係ついて、霊魂観の違いや、民俗学と民族学と違い、経済人類学・社会人類学などの観点から、簡単にまとめます。
と言っても、とても長い文章となります。
柳田の山人論
柳田国男の民俗学は、平地の農民を「常民」と表現し、その本来的な世界観を「固有信仰」として描くことが特徴とされています。
ですが、彼の研究は、「山人の研究」(1910)以来、日