マガジンのカバー画像

文化人類学・民俗学・経済人類学

19
主に自分が書いたブログから転載、編集した文章です。 伝統文化、異文化には興味がありますが、文化人類学の理論にはまったく興味がありません。
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

聖婚、聖娼、性瑜伽

古代から中世にかけて、世界各地で、「性」と「聖性」は不可分なものとして存在していました。 これを分離したのは、ユダヤ、キリスト、イスラム教による抑圧と、近代合理主義・啓蒙主義による世俗化の結果でしょう。 本投稿では、このテーマに関して、古代オリエント・ギリシャの「聖婚儀礼」と「聖娼」の制度、そして、キリスト教グノーシス主義の「聖婚の秘儀」、中世インドの「性瑜伽(性ヨガ)」、中世日本の「歩き巫女」と「稚児灌頂」などについて簡単に紹介します。 古代メソポタミアの聖婚儀礼