dtnsksn 雑感 ナチュラルボーンファンタジー風味①

・キャラクターについてなんとなく思われたんだけど、そこここで公然と言うには余りに曖昧すぎたお気持ちの数々を、思い付いた順に書き留め致します。


*シバくん

狼男?がモチーフの一つにあると思う。従来的な型に嵌めれば。樹海で発狂するシーンが完全にそう。虚術使う際牙や瞳が獰猛になるのもそう。狐憑きとか。脳や肉体の病気で精神が昂り突然言動がおかしくなるのを、中世では悪魔の仕業として解釈していた、的なやつも含んでの狼男。彼は鵺と魔人のハーフらしいが、獣にも人にもなれない悲しみを叫んでいたので、そう思った。鵺が喋ったりしてるシーンは今んとこ無いものの、制御脳の機能に解釈の余地があるので、もしかして通常の鵺に対して着けている制御脳はただの思考の枷で、外したら「ヨダレを垂らした鵺」ではないもう少し普通にコミュニケーション可能な生物なのかもしれないが。「ヒョーーーー(よだれ)」は家畜にしても忘我しすぎてるし、制御脳着きクローンピロもとても意識がありそうな雰囲気ではなかった。や、あれは実験動物にしたからか?まあどちらにしろシバ自身の体内に制御脳という異物が埋め込まれており、それによって知性を無理くり補強させられている現状があり、一方で自分の人間離れした身のこなしや知性の劣り、隠さなければ明からさますぎる他者との違いを、その制御脳の機能なくては苦悩すらできないという、こうものすごい皮肉の嵐に彼の青春は支配されているんですね。もう考えるのなんかやめて獣になれたら、とも思うだろう。



ファンタジーでは種族の垣根を越えた恋愛をすると大概、まずふたりの恋仲は波乱の幕開けで、子供も成長するにつれどちらの種族へ付いても出自がバレた途端拒絶されて訳わからんかったりみたいな、悩みの種に、メタく言えばそのキャラクターが生きる上での課題みたいなのに、よくなる。プラスの面では、両親の長所を色濃く受け継いで、本来ありえない二通りの能力を備えていたりする。引いてはそこが、自己肯定の突破口になったりもする。気がする。そういう伝統をシバというキャラクターも引いているのではないだろうか?ハーフエルフとかみたいな。実はファンタジー冒険ものよく知らないんだけど。

しかもこの種族間の対立構造のレイヤーの上に、シバの場合は(仇が勝手に埋め込みやがった)サイバネ頼りの知性←→亡い母親に授かった生身の対立というレイヤーが重ねられており、重厚です。キャラ濃すぎ。シヴァ神と柴犬が主にゆわれてるけど、recover→レコベルとかの前例を考えると俺はcyber(人工の~)を推す。詳しくはわからんけど、母親含め鵺に対しては愛憎あるんだと思う。気持ち愛多めで。少なくともメイミョーでの手術シーンに至る子供時代には母親と一緒に過ごしていたっぽいし。知性を得た今も知性の無い鵺を嫌いになったって事ではなくて、「所詮は鵺だ」じゃなくて「所詮はヨダレを垂らした鵺だ」だったんだと思う。人魔の別なく、鵺はとにかく科学で利用・抑圧されてばかりおり、そのストレスを種族代表かのように抱え込んでしまっているの。

魔人(?)の父親は今のところ全く謎も謎で言及しづらいですね。メイミョーがわざわざシバを捕獲する必要があった以上虚術は使えなかったようだし。「奇跡の直系」…虚術は先祖返り。もしか虚術が使えるのなら、メイミョー科学史上に影も残らない程度にものすごく潜伏能力が高くて閉鎖的な一族なのか。つーか鵺とヤること自体驚異っスよ。ホワイト君!

森は知性を狂わす、自然サイドの舞台装置として。森を出れば党内の地位や繋がりにも恵まれていて全然孤独じゃない方じゃね?って気もするけど、それはまた別口ということで。

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