コンビニの列も守れねえやつら

 レジは3台で、棚の隙間は4列あった。
 俺が真ん中へ進むと、ババアと鉢合わせした。

「あのねえ、アタシャ5分以上待ってたよ。お前さんどうだい?待たんだろよ」「一緒だって。前のオッサンがモタついてたのが悪い」
「あのーっ……」後ろの女が挙手していた。「大変すみませんが、その、お手洗に行きたくて……モメるなら、私を先に」

 俺はどんどんイラついてくる。
「あーっわかったよ、お前も入れてジャンケンだ。ラチ開かねえからな」『一言いいかな?』隣の列から声がする。
『その人は1人後ろ?僕とこの人も入れてよ』「あーっ、お前1人だ、この人ってのは?」

『僕は魂だけだからこの人の体を借りて並んでた。両手出していいよね?』
「な、先行くぜ」「この薬を弟が」両端からも?
「だァァ!!!うるせェェェ!」俺は天井へ発砲した。左端の野郎がレジを素通りし、ドアで強盗犯に撃たれた。俺は外へ応戦しながら、完全に何をしに来たのか忘れた。

【続いてたまるか】

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