院試さん(東大物理学専攻)

早いもので大学4年生になってしまいました。文系学生の多くは就活という困難(?)を乗り越えた頃だろうと思いますが、その時期に大学院へ進学しようという理系学生には院試という困難が待ち受けています。うおおお。

結果としては、第一希望の研究室に合格することができたので良かったです。うおおお。以下、適当に院試について書き残します。

対策

私が受験したのは物理学専攻だったので、受験科目は物理、数学、そして英語(TOEFL ITP)でした。物理は普通に演習をしてました。教科書は基本的に読み直したりはせず、怪しい点をその都度確認する感じで読んでました。数学は過去問を解きつつ忘れてるところを補いました。英語はずっとやる気が出ず、結局単語も文法も勉強しないまま、参考書の問題を機械学習しました。

筆記試験

おそらく例年は2日間に分けて試験をするのですが、今年は新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で、物理と数学の問題数が少なくなって一日で終わるようになってました。午前中に英語を2時間ぐらい、午後に物理と数学を合わせて4時間という感じです。

まず午前の英語について。私は典型的な日本で英語を学んだタイプの人間なので(今はグローバル人材育成のために実践的な英語教育が普及してるかもしれませんが、私はそうではないです…)、リーディング、ライティングはできても、リスニングは全然できません。こういう人間にとってTOEFL ITPのリスニングは割と難しいのですが(文法、読解問題はそこまで難しくないです)、英語の点数配分があまり高くないことを言い訳に、テキトーにほーんと言いながら問題を解いて、いつも通りの感じで英語は終えました。

昼休みにはお昼ご飯を食べました(当たり前)。大学入試のときもそうでしたが、いっぱい食べると眠くなってしまうので入試のときは少なめのご飯(お弁当)です。昼休みに友人とお話ししたりして気分転換できたのは良かったです。

さてさて、次の試験は物理と数学。第一問は量子力学の問題。過去問で見たような問題だったので、記述を丁寧に解答を書きました。第二問は統計力学。あまり理解が進んでいない範囲だったのでそんなできませんでした。第三問は電磁気学。電磁気学はマクスウェル方程式を解くだけ!(解けるとは言ってない)みたいに思ってますが、ほーんって言いながら解いて、最後の方の問題とはさよならしました。数学については不得意科目なので、まあお察し。試験中トイレに行きたくなったので(4時間は長い!)、トイレに行ったら噂どおりトイレまで試験官がついてきました。どこまでついてくるのかな?と思いながらトイレに向かうと、トイレの中までは入ってきませんでした。

そんな感じで筆記試験は終わり。帰りに友達とテキトーに所感を言いながら、お互いお疲れ様~と口述試験へと駒を進められることを祈りつつお別れしました。

口述試験

予定より数時間早く口述試験対象者の発表が行われました。ちょうど昼寝から覚めたぐらいの頃でした。まあ受かってるやろと思いつつ、見るとちゃんと筆記試験は通過できてました。

口述試験対策って言っても何聞かれるかよくわかってないので、志望先の研究室の研究内容をチラ見して、春学期にやった実験を復習してという程度の対策をしました。例年だと、教員が全員集結した教室に一人乗り込むことになるらしいですが、今年はオンラインだったので教員が全員集合してようとも画面の平面にすぎないので、圧はなかった分やりやすかったかもしれません。ノリは「Advanced 実験の試問」って感じだった気がします。

あんま上手くいった気はしませんでしたが(別に失敗したとも思ってない)、とりあえず無事口述試験も終えることができました。

合格発表

ほかの専攻が次々合格発表を行う中、長い間合格発表を待たされました。もう出来ることはないので、院試のことは忘れて過ごしてました。さすがに発表前日の夜にもなると少しドキドキし始めて、当日は1時間前から割とドキドキしてました。

念のため研究室は4つ希望を出していましたが、やはり第一希望以外は嫌だなぁという気持ちになっていて、第二希望以下だった場合進路をどうしようかなぁと迷っていました。そんな感じだったので、第一希望に合格できたのはとても良かったです。これで大学にさらに5年残ることになりそうです。

総括

コロナ禍で人とあまり会えない中、試験の対策をするのはモチベーション的にやや難しいところがありました。あまり対策に気持ちが入らず、筆記試験の結果はそれを反映したようなものとなってしまいましたが、希望のところへの進学が決まったので何はともあれ良かったです。

物理に親しみのある人しかわからないかもしれませんが、物理は大きく分けて「理論」と「実験」があります。私は小学生の終わり頃から物理に興味を持っていて、理論をやろうと思って大学に入りました。ただ、大学で学んでいく中で(というより先生と雑談する中で)、物理学を自然科学として捉えたときの実験の重要性を感じ(もちろん理論も大事です)、実験物理学の道を選びました。物理学科の授業は学部レベルだと結構幅広くやるので、まだ専門は決まってない感じでしたが、いよいよ自分の専門が決まったなぁという気持ちです。

これからも楽しみながらやっていきたいと思います。うおおお。

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