【三途の川を渡らぬように】
 川の向こうで祖母が手をふる。ああ、これは三途の川だ。そうだ俺は事故に遭って。ああ。この川を渡っては駄目だ。
 こっちに来たら駄目だと、祖母へ叫んだ。

 早世した孫の後を追おうとした老婆が蘇生した。 #百字小説

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