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繊細な人が社会で生きていくために

こんにちは。
株式会社アトラエでフロントエンドエンジニアをしている森です。

今回は僕が様々な経験を経て学んだ、繊細な人が社会で生きていくために知っておくとよさそうなことを共有したいと思います。

HSPで表されるような「人一倍繊細な人」は、ただ普通に生活しているだけで疲れてしまいますし、例え人間関係が良好な環境でもちょっとの出来事で大きなストレスを抱えてしまいます。

僕の場合は、自分の知らないところで起こっている他者同士のコミュニケーション一つにさえも心を動かされ、疲弊してしまうくらいです。

他者からどう見られているのかが気になり、小さな刺激に過剰に反応してしまい、自己否定が強い、そんな繊細な人がストレスで溢れている社会で生き抜くために意識すると良いことを話します。


課題の分離で自分軸で生きる

課題の分離とは『嫌われる勇気』の中で書かれているアドラー心理学、自分の課題と他人の課題を切り分ける考え方です。

例えば、仕事でミスをしてしまったときに「他の人から使えないやつだと思われたんじゃないか…」と不安になることがあったとします。

このとき「使えないやつと思うかどうかは他者の課題であって、自分の課題ではない」と切り分けることを課題の分離と言います。

出来事が起きた時に、他の人がどう思うかは「他者の課題」であってコントロールすることができません。

他の人がどう思うかを気にしすぎていると、他人の人生を生きることになります(他人軸)。課題の分離を意識して自分軸で生きるようにトレーニングすると少し心が楽になることがあります。

(後述しますが、こんなこと頭では分かっていてもそんな簡単にできません。僕も本を読んだり人に言われたりして「そんなこと分かってるよぉ😭」ってなってます。)

自己肯定感が高い≠自信に溢れている

これは僕が今までずっと勘違いしていたことなんですが、自己肯定感が高い状態というのは、決して自分に自信があるということではありません。

『言語化の魔力』という本に、僕の好きな一節があります。

「自己肯定感の高い人」といえば、「自信に溢れている人」というイメージだと思いますが、それも間違いです。
(中略)
どんなダメな自分でも、それを肯定できるのが真の自己肯定感です。

言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える

どんなダメな自分でも認めてあげる。これは自己受容という考え方で、個人的には自己否定が強い繊細な人にとって、とても重要な考え方だと思っています。

つい周りの人と比べてしまい、自分のショボさに嫌気が差してしまうことがあると思います。

そんなときは「どんなにダメな自分でもOK」と、ありのままの自分を認めてあげましょう。


事実と感情を分ける

メンタルヘルスに興味がある方はよく耳にすることかと思いますが。これも重要な考え方です。

出来事が起きた際には、ネガティブに捉えず、無理にポジティブに捉えることもなく、ありのままの事実を受け入れます。
起きた事実をニュートラルに捉えることが大事になります。

弊社のブログでも同じ内容で記事が書かれているのでぜひ一読してみてください。(個人的に定期的に見返してます)

エクスプレッシブライティングで自分の思考を俯瞰する

エクスプレッシブライティングとは、自分の考えや感情を思うままに紙に書き出すという心理療法です。

考えが浮かんできたら思いついたものを全て紙に書き出すことで、自分の頭の中を俯瞰して見ることができます。

自分の考えを客観視することで、”課題の分離””事実と感情を分ける”を実践しやすくなります。(認知行動療法的アプローチ)

僕はスマホストラップにメモ帳をつけ、常時肩からぶら下げておくことで、いつでも頭に浮かんだことを書けるようにしています。

(会社のデスクには「頭で考えない。手で考える。」という付箋も貼ってあります笑)

意識しようとするだけで十分

ここまで、意識したほうがいいことや実践したほうがいいことを紹介しました。

僕も実践しているのでわかりますが、紹介したことを実践するのはかなり難易度が高いです。

しかし、”ちょっと意識してみる”だけで少しずつ変わります。
”課題の分離”ができなくてもいいです。しようとしてみるだけでいいです。「どんなダメな自分でもOK」と本気で思えなくてもいいです。その言葉が頭に浮かぶだけでいいです。

「ちょっと意識できる」を積み重ねていけば、少しずつ変わっていくと思います。

定期的にメンテナンスをする

僕の経験上、「ちょっと意識できる」は時間が経てば経つほどできなくなっていきます。
本来の繊細な自分が引きずり込もうとしてきます。

そこで重要になるのが定期的に意識を振り返る機会を作ることです。

上司との1on1でも良いですし、ChatGPTでも良いです。
課題の分離や自己受容、事実と感情を分けるという意識が薄まっていないか、定期的に見返す機会を作ってください。

僕自身がめちゃくちゃ苦労しているので分かりますが、そんな簡単に変わることはできません。

しかし、繊細な自分を最大限可愛がり、付き合っていくことはできます。
繊細な性格は確実に武器になります。あなたの良さ、強みでもあります。

みなさんが自分の良さに気づいて幸せな社会生活を送れるように祈っています。


そんな繊細な僕がどんな組織で働いているか気になった方、ぜひお話しましょう。

読んでくれてありがとうございました。

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