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火星と超える時空

火星は「赤馬に乗った王子」です。
今回はネーミングに結構迷いました。(笑

白馬に乗った王子ではなく、赤く見える惑星なので「赤馬」にしました。
でも、やってくれることは白馬の王子と同じです。
今の世界から次の世界へ、連れて行ってくれます♡

私は、現実想像を意識的に行える様になるには「見える惑星5星」を意識する事がスタートだと思っています。
前回は木星について書きました。

今回は、火星について書こうと思います。

占星術の中の火星

占星術の中で、火星は最も扱いが難しいとされている惑星かもしれません。
「強い凶星」といわれ、「紛争・戦争・争い」の象徴が有名です。
ホロスコープのどの場所にいても、問題を作り出すと言われています。
「情熱・欲望・力・闘志」のような、男性性と呼ばれている衝動的な行動と、リンクしていることは間違い無いでしょう。

私たちが感情のままに行動に移す時、大抵火星のパワーを使っていると思います。
うまく使えている場合は、行動が素早く、エネルギーを一点集中させ、ものすごいスピードで物事を完成させていく。
うまく使えない場合は、闘争心を燃やし、争いの火種になってしまう。

さすが「火」です。
扱いに細心の注意が必要です。

みんな、大火事にはしたくないのですよね。
でも使い方がわからないと、気がついた時には大爆発です。(笑
この爆発的なエネルギーを上手に使うには、どうすればいいのでしょうか。

今回は、そんな事を考えてみたいと思います。

惑星としての火星

天体としての火星は、実は結構小さいのです。
太陽系の中で、水星の次に小さいのです。
意外ですよね。
私は、爆発的な力とはイメージが違うなぁと思いました。

私は、惑星の質量なども、実はいろんなこととリンクしているような気がしています。
火星の質量が少ないことは、私たちの怒りの感情が長続きしないことと関係ある様に思うのです。
そして「怒り」だけではなく「喜び」の感情も対象になると思います。

火星は、感情を使っての「スタートダッシュ力」とリンクしていると思うのです。
ダッシュ力こそが火星のパワーであり、本来は「怒り」に特化したものではないのだと思います。

ただこのダッシュ力は、長続きしないのです。
楽しかった事も、嬉しかった事も、感動した事も、実は長続きしないものです。
大抵の場合は、ずっと同じ感情を抱き続けることは難しいですよね。

何かを始めてみよう!っと思っても「三日坊主」になったり、
日常に習慣化させるには、「3週間」くらい続ける必要があったり、
何かを習得するには、「石の上にも三年」と言われたり。

日常生活の中に組み込むまでに、「3」という数字はよく使われますよね。

占星術の中で、木星や土星は社会天体とも言われています。
社会的な変化がどう起きるかを、教えてくれると言われているのです。

木星は、「平面的・日常的な、ルールに守られた世界」を指すと思います。
新しく始めた事が、日常生活に組み込まれ習慣化されるには、木星の歯車まで乗せる必要がある訳です。

太陽から地球までの距離を「1」とした時、
太陽から火星までは平均約「1.5」くらい、
太陽から木星までは平均約「5.2」くらいだそうです。
(auという単位だそうです)
火星までの距離を3回足すと、木星まで届きます。
(1.5+1.5+1.5+1.5=6.0)
面白いですね♡
関係ありますかね??

火星が燃やすもの

火星の瞬発力を上手に使うには、「どこに焦点を当て集中させるか」がポイントだと思います。
馬力は長続きしないので、的は正確に絞る必要があるでしょう。

木星が「日常生活の歯車」を指すのであれば、そこに焦点を当てればいい様に感じます。
しかし『五行』では違うようです。

五行の中の「火」は、「木を燃やし、灰にし、土の栄養とする」となっています。
木を燃やすということは、「木星を燃やす」ということだと思います。

火星は、馬力のパワー源に「木星が培ってきた日常生活」を使うということになります。
日常的な守られた世界を燃やして、馬力のパワーにするということです。

確かに、私たちが闘志を燃やし何かを始めようとする時、
大抵は、日常を変えたい時です。
現状打破したい時です。
日常と違う経験から感じた「嬉しさ」や、
日常のウップンを爆発させる「怒り」などは、
日常が壊れる事とセットです。

ここまでくると、やっといろんな辻褄が合います。
なぜ、火星が戦争・紛争と関係があるのか、
暴力的な象徴が付いてくるのか、
火星のパワーが苦手なのか。

木星で培われてきた社会的ルールに守られた空間を、壊す力だからですね。
平安が壊れる力だからです。

でも火星のパワーがなければ、日常は永遠に「同じ歯車」で回るのです。
歯車が変わらないまま、ルールは太くなっていく。
安泰の繰り返し。

私たちは安泰に平和を感じますが、変わらない日常だけでは困るのです。
変化が足りないからです。
進化が遅れるのでしょう。
火星はそれを変えてくれるハタラキなのです。
火星のパワーがなければ、私たちは大きな飛躍ができないのです。

的を絞るとは

火星は、安泰な世界のどこかを壊し、今の世界を変えていく力
そう考えると、何処をどう壊すのかが重要なように思います。

ただ、実際の生活をイメージしてみた時、自らで壊すポイントを探すのは難しいと思います。
現実の世界では、すでに壊れ始めているものを見つける方が、流れに乗る事ができると思うのです。

壊れていく流れに逆らわず、最近何か調子が悪いなと感じるところに敏感になる方法です。
そこを意識することで、自分の火星が今壊そうとしている部分に、抵抗せずにすみます。
どんなステージに向かおうとしているのかがわからなくても、進化の流れに乗る事ができると思います。

私たちができることは、意識的に手放すことでしょう。
もう着なくなった服を手放す様に、見切りをつけるような視点です。
もう壊れ始めているものを、握り締めないことです。

私たちは、日常が壊れることに対する恐れを、持ちすぎているのかもしれません。
安泰な環境が壊れていく事は、「悪い事」だと思いやすい。
そして悲観的になったり、自分を責めたり、壊した犯人探しをして責めてみたり。
そこまでいかなくても、ガッカリしたり、不安になったりはしてしまうものです。

壊れる事が「悪い事」であると、信じてしまっている。

でも本当は、新しいステージの改修工事が始まっているだけ。
次への飛躍が、もう始まっている証拠なのでしょう。
そしてその流れは、宇宙の流れであり、誰も止められない進化の流れです。
本当は、めでたい流れなのですね。

火星の燃やした木は、灰になり、「土」の栄養になる。
火星の的は、土星の様です。
土星は「私たちみんなにとってどうなのか」を考える星だと思います。

壊れる世界を感謝と共に見つめながら、
「私たちみんなにとって、次はどんなステージがいいか」を意識する。
そこが「的」の様です。



いかがでしたでしょうか。
書きながら、火星の使い方は、現代の私たちが一番マスターしていない部分なのかもしれないと思いました。
壊れることは、悪いことではない。
ふりこが揺れてるだけ。
うまく時空を超えていきたいですね♡


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