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八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を

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帰省がてら、最後の国鉄型定期特急列車、岡山~出雲市間を走る特急「やくも」に乗車してきました!

鉄ちゃん的な、詳しいレポートは、鉄道ブログをご覧ください!!
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特急「やくも」は、車両の色が変わり、内装などは多少リニューアルされていますが、鉄道マニアの人じゃなくとも、国鉄時代、全国を走っていた在来線「特急列車」といえば、この電気釜みたいな車両に見覚えがあるはず!!

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2018年、新宿駅で撮影した写真ですが、赤とクリームの国鉄色にリバイバルされた、特急「あづさ」で使用されていた車両です。

数年前まで首都圏や、全国でもまだまだ残っていたのに、気が付けば国鉄特急型車両を定期的に走らせているのは、この特急「やくも」だけになっていました。

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を

「古事記」に出てくる、日本神話の時代、スサノオノミコトが、ヤマタノオロチを倒した後、クシナダ姫と一緒に新居を建てる、満ち足りて平穏な気持ちを詠んだ、日本最古の和歌だそうです。

吉本隆明の「共同幻想論」も先日読んだばかりなのだが、ちょうどこのスサノオノミコトの神話が引用されている。
姉のアマテラスとの「シスターコンプレックス」のあまりに、傍若無人な振る舞いで天空界を追放されたスサノオが、地上界でヤマタノオロチを壮絶な戦いの末に倒し、そのおかげでスサノオはクシナダ姫を伴侶とし、禁制の姉へのシスターコンプレックスによる「対幻想」から解放されたのである。

スサノオの詠んだ歌は、「八重垣」を3回も繰り返す、喜びを純粋に、素朴に表現した歌であり、その心は、現代にも十分通じるものである。

掃除機をかけたり、洗濯物を干したりしながら、「家族」を感じて心がぽかぽかしてくる幸せ。

そんな素朴な幸せを綴った歌が、日本最古の和歌と伝えられているところに、ボクは非常にロマンを感じます。

「八雲立つ」は「出雲」の枕詞となり、特急「やくも」の列車名も、出雲に向かう列車として、この枕詞から取られた、由緒正しき列車名なのです。

JR西日本では、来年度にはこの特急「やくも」に新型車両を導入すると発表しています。
今回は、状況を見ながらの駆け足の旅になってしまい、出雲大社にも参らずじまいだったのですが(申し訳ない。。。神様許して下さいませ)、また改めて、スサノオの足跡を辿りながら、ゆっくり旅をしたいです。

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