花を撮る。プリンタとさようなら。ムーニー写真の近況報告
家族で、神奈川県平塚市にある、「花菜ガーデン」に行った。
滅多に撮らないのだが、何年かに一度、花を撮りたくなる。
と言いますか、いざ、花と向き合って、写真を撮り始めると、「如何にこの花を撮るべきか??ボクは、この花を撮ることができるのか???」無我夢中になってシャッターを切ってしまう。
この何年かに一回の衝動のために、質の良いマクロレンズを1本持っていて、良かった!と思うのである。
マクロレンズは、詩的に申し上げると、「小さきものの声を聴く」レンズである。
いや、ホントは、マクロレンズは、文献をコピーするために生まれたらしいですが。
花々を見ていると、自然により完成された、造形美に改めて感動する。
この美しい花と、子供を絡めて写真に撮りたいと思ったのだが、子供は、はしゃぎまくって、逃げられてしまった。
ポートレート写真を撮る方の中には、季節ごと、様々な花と、人物を絡めて写真を撮っている方がたくさんいらっしゃる。
きれいに撮ることができれば、女の子も喜んでくれるのかもしれないが・・・
しかし、ボクの個人的な感想としては、花の「美」と、女性の「美」を1枚の画に入れた写真で、今まで、「これはすごい!」と感動するものに出会ったことが無い気がする。
それぞれの「美」がケンカするのだ!!
「花」と「女性」、どちらかを選ぼうとすると、片方が、画の中で嫉妬しているのがわかる。。。
いや、花束、切り花を使った作品なら、名作があるのかもしれない。
「花束」を「ブーケ」と読むと、とたんに八代亜紀さんの顔が浮かぶ・・・笑
しかし、これもボクの個人的な思いだが、花は、「切り花」にした瞬間に、その「生命」を絶っているのではないかと思ってしまう。
切った瞬間、生命の造形美の集大成である「花」を「物質化」しているような気がするのだ。
こんなボクでも、お花をプレゼントした経験もある。
そんな時、ボクは、花束=切り花をプレゼントするのが何となく切なくて、鉢植えのお花をプレゼントして、「持って帰るのが大変だ!!」と苦情を言われた経験がある・・・。
切り花の、やがて命が消えていく、「はかなさ」が美しいのだろうか??
いや、切り花でも、花瓶に生けて、大切に水を変えれば、かなり長持ちする。
花の命も結構長いのだ。
「華道」の伝統と精神にケンカを売るのか!?
話がややこしくなるので、ボクの写真の話に戻すが、今から10年前、2010年に、ボクが初めて写真を展示した写真展、「かめこ展 vol.3 ~似非COSPLAY~」の写真では、ボクは、そんな切り花に対する複雑な思いを回避するために、造花を使った。
モデルは、ハシモトさん。
そんなかめこ展、ボクを写真展に導いてくれた恩師でもある主催トキオカさんの尽力により、今年はいよいよ、かめこ展vol.13、「中止」!
いや、写真展のテーマが「中止」なんです。。。
しかし、ボクは、作品が無いので不参加なのです。
「中止」に「不参加」ってどういうことなんだ!?
やはり話がややこしくなりましたが、かめこ展vol.13は、テーマ「中止」で、2020年11月21日(土)~23日(月祝)原宿デザインフェスタギャラリーにて開催しますので、是非みなさまご覧くださいませ。
そして、かめこ展に参加しないボクのもう一つの報告であるが、2010年のかめこ展初参加から、その後、数多くの展示作品をプリントしてきた、我が家のプリンター「EPSON PX-5600」と、さよならをすることになった。
長くなるので、詳しい説明は省くが、先日突然、印刷不能になった。
その原因は、ある程度分かったのだが、いろいろ検討した結果、その状態でも、まだいくらかで下取りしてくれる方が見つかったのだ!
そして、丁寧に梱包して、旅立っていった。。。
さようなら。
写真展「ポートレート専科」の展示に際しては、プロカメラマン魚住誠一さんが開催してくれた、EPSONのプリンタ講習会に通い、その後、このプリンタで、あらゆる紙、あらゆる設定を試して、自分なりに満足できる形で、数々の作品をプリントしてきた。
プリンタを買い替えることも検討したが、今後、作品のプリントは、個展「ムーニー劇場」でもお世話になっている、プロにお願いすることにした。
ボクがプリントをお願いしているのが、ミカ製版さん。
豊富な、プリントや紙に対する知識で細かな要望にも応えていただき、最高峰のプリンターで、納得できる「作品」を出力していただくことができた。
ミカ製版さんの10月のエントランスカレンダーが、ボクの作品なので、もし機会ございましたら、ご覧くださいませ!!
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