Hello, Misskey!
X(Twitter)で実質シャドウバンを食らった腹いせにMisskeyに登録したときの体験記的なやつです。
要約
X(Twitter)の不具合なのか制裁なのかもよくわからん挙動を喰らい不信感が爆発。避難先としてMisskeyのVRCサーバに入ってみた
オープンソースの分散型SNSというあり方やVRChatterと相性良さげな機能に感心
Xのアカウントが生きている間はあまり浮上しないだろうけど、Misskeyの活用方法はゆっくり考えていきたい
経緯
X(旧Twitter、以下X)は今ではネット上での交流で欠かせないツールだ。
中でも朝イチにアバターの画像と一緒に挨拶する「おはツイ(おはポス)」という文化は、普段VRC上でなかなか交流の機会に恵まれないフレンド達と繋がりを保てるという意味で大いに役立っていると思う。
いつものように朝イチのおはツイについたリプに一通り反応し終え、フォロワーのツイートにいいねや返信を付けながらコミュニケーションを楽しんでいた。
ふと、あるフォロワーからメンションが。
…え?シャドウバンされてるの?
いやいやまさかまさか。
慌ててシャドウバンチェッカー( https://hisubway.online/shadowban/ )を掛けてみたものの結果は全てクリア。
安心しきって平気みたいだよと返したものの、すぐに返事が。
いまもなおリプが見えてないらしい。
…マジでシャドウバンされてる?
まさかまさかと思いつつも、別アカウントでログインし直して先程のやりとりを恐る恐る確認してみる。
…!?
あ、見えてないですね。
過去のツイートを見ても、どうやら自分がつけたいいねや返信が軒並み他人から見えなくなっているようだ。
…しかしながら心当たりがない。
全く無いかと言われると微妙なところで、せいぜい一般的なユーザよりもいいねや返事を多めにつけることがあるくらいだろうか?
しかし、なんかこう制裁するにしてももう少し事前か事後でもいいから報告とかあってもいいのでは…?
ほら、この前やってた1日あたりの閲覧数制限の時はイーロンさんも事前告知のような形でアナウンスしてたし…
…いや、なんの告知も無く、自分が制裁対象かもぱっと見で分からないからこそ「シャドウ」バンとユーザ間で囁かれる所以なのだろう。
特定の個人に対する制裁では無く不特定多数に対する不具合の線も考え、「このポストは表示できません」という文言で検索をかけ同じような目に遭ってる人がいるかどうか確かめてみる。
調べてみてすぐに多くの人が同じような状態になっていることが分かる。
よく調べてみると、自分が制裁された同じタイミング(2023/09/26)前後で明らかにポストの勢いが増えていることも分かった。
このタイミングで多数のユーザに対する何かしらの処理が走ったのだろうか?
…しかしながら、やはり公式からアナウンスがない以上、単なる不具合なのか意図的な制裁なのかも分からない。
あくまでも推測の域を出ない一つの仮説だが、昨今のインプレッション稼ぎ目的のアカウントや Bot、スパムなどを排除するため機械的に返信やいいねを多くつけているユーザを選び、それに巻き込まれたとかだろうか。
しかし困ったな。
自分からのいいねや返信が他の人から見えなくなった以上、当面はフォロワーからのリプやポスト(ツイート)に精一杯の気持を込めた返信を書いてもそれが読まれることはほぼない。
自分からすると「何で読まないの?」になるし、相手からすると「何で返事がないの?」というコミュニケーションエラーを生む可能性だって大いにある。
いちおう自分のプロフィール欄から「返信」タブをクリックし、そこからポストを辿れば見れなくもないが…そこまでしてくれる人はほぼいないだろう。
暖簾に腕押しとはまさにこのことだろう。
…前回のような閲覧制限はまだよかった。
あれはどういう事情があって、どんな条件で制限がかかるのかの説明が公式からちゃんとあったのだから。
もちろん、いつまで制限が続くのか?という点でXの多くのユーザ間で不安が広まっていたような印象もあった。
その時の自分のTL上では「Misskeyに避難しよう」とさえする動きも多く見られたような気がする。
だけどその時の自分は「流石に影響度の高いサービスだから割とすぐに規制は緩和されていくだろう」という信頼感があった。
だが、今回は訳が違う。
どういう理由かも、どんな条件かも分からない。
仮に近日中に制限が解消されたとしても、またすぐに制限が掛からないとは言いきれないだろう。
…流石に今回ばかりはエックス、ちょっとやりすぎじゃないか!?
Xに対する不信感が一気に高まった私は、すぐにMisskeyの登録準備に取り掛かるのだった。
Misskeyの登録準備をしたよ
「Misskey」で調べて真っ先に出てくるのがMisskey.ioだ。
Xと違いMisskeyは分散型SNSと呼ばれるタイプのサービスで、サーバは1つだけではない。
つまり、Misskey.io以外にも色んなMisskeyサーバがあるということだ。
一昔前に話題になったマストドンと同じような感じだろうか。
mstdn.jpという代表的なコミュニティがある一方で、Pawooという比較的絵描きに興味のある人が多く集まるサーバがある、というようなイメージだ。
VRChatに特化しているサーバとしては、代表的なものとしてはmisskey.niri.la や buicha.social などがある(参考)。
VRChatterであればとりあえず上記のいずれかに登録すればよさそうだ。
私の場合、以前VRC上でMisskeyに関する話題が上がった際、フレンドから色々と仕組みなどについて教えてもらったことがある。
その際、そのフレンドはbuicha.social に登録しているよーと聞いていた。
最初のサーバ選びは結構悩むけど、手を止めていても仕方がないのでとりあえず buicha.social でアカウントを作ることにした。
Hello, Misskey!
まずはサーバルールや利用規約に目を通す。
いくつかのMisskeyサーバを見てみたが、どこもNSFWに関するルールが細かく規定されていたのが印象的だった。
恥ずかしながらNSFWとR-18の違いをよく理解していなかったが、例えばMisskey.ioではNSFWの基準ややるべき対応内容についてガイドラインとして詳しくまとめられている。余談だけどNSFW要・不要のサンプル絵がめっちゃかわいい
特に夏場の場合、Boothに置いてある人気の水着衣装を着せた画像をアップしたら肌の露出度が高いポーズが含まれておりNSFWタグの設定が必要なものだった、ということがありえるかもしれない。
このあたりはそれこそXやVRC上などあらゆるSNSの場で適応されるような話であってMisskeyに限った話ではないだろうし、気をつけていきたいと思う。
規約を読んだ後、よくあるアカウントの作成手順を進めていく。
全てを完了させると軽いチュートリアルが始まった。
プロフィールや最初のノート(Xにおけるポストのようなもの)を書いてみましょうというやつだ。
プロフィールはあらかたXからのコピペで埋めたものの、ノートはちょっと様子見かな…
どんな雰囲気の場所かもまだよく分かってないし。
画面を色々触っていると、「ローカル」というアイコンが目に入る。
クリックしてみると、色んなユーザの書き込みが大量に出てくる。
…そして鳴り止まないポコポコ音!
書き込みを一通り見てみると、Misskey特有の「リアクション」と呼ばれる様々なサイズのカスタム絵文字がついているのが目に入る。
Misskey.io内外で有名なレターパックや与謝野晶子はないものの、VRCならではの絵文字も多くあるようだ。
ずっとポコポコ鳴るのもあれだし、とりあえずローカル・ソーシャルで流れてくる分のノートの通知音は無しでいいかな…
当該の設定項目を見つけ、対応を済ませて一安心。
ついでに言語切替で「関西弁モード」というものがあったので、試しに入れてみた。
一気にUIの雰囲気がゆるくなっていいね。
改めてローカルを眺めてみるとあることに気づく。
それは、XのTLのように各々が喋りたいことをただただ何の脈絡もなしにしゃべっているのでは無く、他人同士の前後の書き込みに話題の繋がりがしっかりとあるということだ。
Xの空リプよりもユーザ同士が強く認識しあっていて、例えるならDiscordでのテキストチャットに近い雰囲気だ。
なるほど、ローカルではユーザ同士の会話がメインになるのだろうな。
…ローカルであまり場違いな書き込みをすると大きな顰蹙を買うだろう。
しかしそうなると、自分が話したいことは当然あるはずだろうけどそんな時フレンドや他のユーザはどうやって発信してるのだろうか?
気になったので色んなユーザのプロフィール画面をのぞいてみた。
するとノートの横にアイコンがあることに気づく。
どうやらこのアイコンでノートの公開範囲を切り替えられるらしい。
サーバ内の全員に表示される「パブリック」や、自分のプロフィールを見た人やフォロワーのみに表示される「ホーム」(XのTLの感覚に近いのはこれだろうか)、フォロワーのみに表示される「フォロワー」がある。
つまり、これらの公開範囲を巧みに使いこなしてうまくみんなとコミュニケーションをとっているようだ。
VRCで言うならば、パブリックインスタンスのでかい輪っかで繰り広げられる会話に混ざれるのが「パブリック」
でかい輪っかから少し離れた場所で会話するような内容、例えばある程度の自分語り要素を含んだり、パブリックの会話の流れをぶった切りそうなときは「ホーム」
お気持ちや自分語りを存分にしたいなら「フォロワー」で、といった感じだろうか。
公開範囲を切り替えられることで、Xよりかは意図しないコミュニケーションエラーや意見の衝突などは起きにくそうに見える。
Xと比較して、公開範囲の設定(ほか、NSFWタグの設定やリアクションで使う絵文字の選定など)は各ユーザの裁量に任されているということが少し負担になるかもしれないと感じたが、より良いコミュニティ環境作りにユーザ一人ひとりが貢献できるという意味では良いことなのかもしれない。
…あと、心なしかMisskeyの標準機能として備わっている「にゃん語への強制変換機能」を利用するユーザが多かったり、ほんわか系のカスタム絵文字が多く使われているように見える。
自分のように、X自体の運営方針やX上のコミュニケーションにある種の「疲れ」を覚えたため安らぎを求めに来た、という人もきっと多いのだろう。
…よし、大体の雰囲気やマナーみたいなところは掴めたかな。
さっそく、最初のノートを「パブリック」として書き込んでみる。
送信ッ!(ッターン)
……(2,3秒経過)
…ポコポコポコポコ!
数秒も経たないうちに怒涛の「ようこそ」リアクションが飛んでくる。
これがMisskeyか…!とある種の洗礼を受けた気分だ。
早速、公開範囲を「ホーム」にして率直な感想を呟いてみたり、
公開範囲を「フォロワー」にしてXに対する愚痴を思う存分書いてみたりした。
なお、投稿するノートが長すぎる場合やネタバレ感想などを含む場合、本文を隠すこともできる。
早速リアクションを付けてもらった。
Xのように単なるハートマークのいいねではなく、ノートの内容に応じたリアクションが付けられるのがうれしい!
…公開範囲の使い分けかたは大体わかってきた気がする!
今後について
おそらくXのほうの表示制限も数日放置すれば戻るとは思うので、しばらくは様子を見ながらもXメインで使い続けることになりそうです。
戻る…よね?(執筆時点で表示制限が掛かってから既に5日経過)
やはりアクティブユーザや情報量が多いのはまだまだXなのでね…
とはいえ、前述の通りいつまたXでBANや凍結が掛かってもおかしくは無いので、今のうちにMisskeyに慣れ親しんでおきたいなという気持ちもあります。
しばらくはローカルタイムラインを見る専で眺めつつ、どんなことをどう発信していこうかな?とじっくり考えていこうと思います〜。
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