詩│言葉の色と風

言葉には色がある

嬉しい時は嬉しい色に
楽しい時は楽しい色に
悲しい時は悲しい色に
寂しい時は寂しい色に

言葉から色が滲み出る
そして僕は言葉の色を知る

その変化が生まれる時には
ふわっとした風も吹く

風の温度
風の質感

それは僕に
人の感情の変化を教えてくれる
僕はその心の動きを知る

この小さな画面の
小さく短い文字達も
色と風で僕に知らせてくれる

今こんな色なんだよ

ほら、今冷たい風が吹いたでしょ

自らを見ることに
目を向けてこなかった人からも

言葉は
文字は
色と風で僕に
教えてくれる

僕らはちゃんと
生きた文字なんだ
この人はちゃんと
表現しているんだ

そう、僕には聞こえる

僕が見える色
僕が感じる風

それは

僕が大切にしたい人たちの
大切な大切な心だから

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