9月16日4時43分

アルバイトの帰り道、コンビニで買ったプリンケーキを食べながら空を見上げて帰路についていると、冬の星座がちらついていることに気づいた。

イヤホンからは好きな音楽家の「靴と花火」という曲が流れ、よだかの星を思い出した。

こう、東京にしては広い空を見つめていると、前世も来世も輪廻転生も信じていないけれど、灯りが全くない星空を、過去に見たことがある気持ちになるのだ。すべて無くなってしまえばいいと、思うのだ。
とか思っていたら、「雲と幽霊」が流れていた。

「夜に涼む君の手 誘蛾灯に沿って石を蹴った 街の薄明かりが揺れている」という歌詞で、日が沈む頃、君と手を繋いで街を歩いているんだろうなぁと予想する。こういう綺麗な言葉でノスタルジックな情景を浮かべられるn-bunaさんの歌詞が本当に好きだと思う。

なんだかどうしても涙が流れてしまうようなこんな夜明けに、ああ、今日も空が綺麗だなと思った。

もう冬だ。あっという間に年が明け、夏が来て、また冬が来る。どうせなら、いつまでも錆びない毎日を続けたい。いつ、君の声を聞けるのが最後になるかわからないから、今すぐに聞いておきたい。

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