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30★しずくの四国旅行記~⑥しずく史上No.1○○との濃い夜~

前回のお話はこちら


ひと悶着も解決し、旅を楽しむことにした私たちは、少し天気がよかった翌日も松山市内を観光することにした。松山城に行ったり、路面電車をみたり市街地をのんびりブラブラした。この旅は、貧乏学生の貧乏旅行。一日の予算は10000円と決めていた。それで3食と宿代を捻出するとなると大した観光はできない。なので、この日はこの旅で初めてゆっくりと「観光」と呼べる時間を過ごした気がする。

夕方から天気が荒れる予報だったので、あまり進まずに20kmほどしか離れていない北条水軍ユースホステルに泊まることにした。こんなに原付に乗らなかったのはこの旅初!

到着すると中年男性のオーナーとラブラドールが笑顔で迎えてくれた。ここは個性的で面白いオーナーさんのいるユースホステル。建物は一戸建てのお家って感じ。2階の和室に案内されしばらくダラダラしていると、下階のキッチンから「お夕飯の準備ができましたよ~」と呼ばれた。
ダイニングテーブルにはランチョンマットとお箸が並ぶ。席につくとすぐ炊き立てのかやくご飯が出てくる。続いてお吸い物、酢の物、小さなグラタンとつづく。するとオーナーが「ではそろそろ天ぷらを揚げていきますね~」とキッチンに消える。そして、エビ、蓮根、なす、カボチャ、、、と一つずつ揚げたての天ぷらが運ばれてくる。ここは料亭?!懐石料理なの?!たえぽんと顔を見合わせニヤニヤしながら熱々の天ぷらを食す。一つ食べると、次が来るまで揚げている音を聴きながらしばらく待つ、そしてまた次の熱々天ぷらがくる。食べる、待つ、来る、食べる、待つ、、、テンポ!!笑 でも美味しいし、オーナーの個性がなんか好き。

食べ終わる頃には外は大雨になっていた。「近くに日帰り温泉施設があるから、少し休憩したら車で連れていってあげるよ」と言うのでお言葉に甘えることに。
オーナーの軽ワゴンに乗り込む。少しお姉さんっぽい話し方で柔和な感じだったオーナー、、、しかし、運転荒っっっ!!
真っ暗闇の嵐の中、激荒の運転で事故るんじゃねぇか?とビビリながら温泉に無事到着。生きた心地しなかったわ、、、。風呂の中でのわたしたちの話題は、天ぷらのテンポとオーナーの運転時の豹変ぶりについて笑 一つ言えることはオーナーさんの個性がなかなか強めでクセになるってこと!

温泉を終えてユースに戻ると、今度はオーナーが趣味部屋を見せてくれた。屋根裏の天井が斜めの部屋まで梯子で上ると、CDやレコードが沢山並んでいるオーディオRoomがあった。そこでオーナーの好きな音楽を沢山聞かせてくれた。その中の一つが「小谷美沙子」アルバムは「うたき」
むちゃくちゃニッチな思い出すぎる!

関西に帰ってからも、わたしたちはこの小谷美沙子さんにどハマりし、CDを買い聴き込んだし、学食での話題も小谷美沙子が大半を占めた(時期があった)。もう四国関係なくなってる謎の思い出やけど、北条水軍ユースはむちゃくちゃ親切で至れり尽くせりで、何となく(オーナーの個性とか)刺激的で面白かったわたし的イチオシのユース。調べたら移転して今もやってるみたいやけど、オーナーさんは同じ人かなー?!訪ねていって合言葉みたいに「小谷美沙子」って言いたいな笑 
だれか小谷美沙子さん知ってる人いてるかしら??

こうして深夜2時頃までオーナーの趣味部屋で語り合った夜でした~
(もちろん和室の布団にダイブ&気絶)


北条水軍ユースホステル⏬

初めからはこちら⏬




つづく⏬


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