双方向の祈り
手にしたりんごを眺めながら、
「さて、どんな風に美味しくしようかしら」と、心ときめかせるようなことがあるのだと思います。
ここで語られる「りんご」は、お店にキレイに並んでいたところをお金を払って手に入れたものではなくて、あなたが手をかけて育てあげたもの、といった様子です。
つまり、その「成果」というのか、ようやく手に入った材料、というのか、ちょっと前までぼやっとしていた輪郭に、今回具体的な「形」が与えられたことによって、今できる最善のものの姿が浮かび上がってきた、ということなんだと思うのです。
今はここまで、という「枠」があるからこそ、その後のびのびと選択できるというような、実現化への「ときめき」があなたの胸を高鳴らせているのかもしれません。
パイを焼いたり、
コンポートにしたり、
サラダにしたり、
ウサギのりんごにしたり。
その「出来あがったもの」を愉しむ対象は、自分自身を超えて他の誰かへと領域を広げていくことになっていきます。そして、ここから先は、その完成形よりも、あなたのワクワクする心そのものに「他」の心が打たれるという、双方向の「癒し」の作用がびしびしと効いてくるのだと思うのです。
7 of Diamonds
King of Hearts
10 of Clubs
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Le Jeu du Destin Antique
32枚で構成された Fortune Telling Cards に分類されるカード。
どことなくKipper や Gypsy Cards を彷彿とさせる雰囲気ですが、どうやらこのカードにしかない独特な「言葉」で登場人物たちは会話をしているようなのです。どのタイプのデッキにも「偏せず党せず」という立ち位置を感じさせる、非常に興味深いデッキです。