三日月と太陽は燃ゆるのか?【ショートショート】
ミカヅキの愛情ともかく、誰かに愛されたかった。誰でも良かった。愛してくれるなら。誰とでもキスをしたし、誰とでもセックスをした。誰でも良かった。愛して欲しかった。愛してくれる人を愛する、そんな日々だった。だけどそんな毎日は不毛で、何も生みはしなかった。愛してくれた人は、次の日は違う人を愛していた。だからミカヅキも、別の愛してくれる人を探した。それの繰り返しで、ミカヅキが愛を語れることはなかった。何度キスをしても、何度セックスをしても、本当に愛してくれる人など見つかりはしなかった