虚像と人間の狭間

一気に寒くなりましたね。
皆様御機嫌よう。つきのこでございます。

 推しの卒業がつらい。
私はアイドルがそこそこ好きで、特に坂道を満遍なく推しているのですが、ああいうグループは非常に卒業が多いもので。
先日も櫻坂46の元キャプテン、菅井様が卒業されました。キャプテンの卒業ですよ。それも欅坂時代からの不動のキャプテン。そりゃ悲しいに決まっている。
まあただ、菅井様の場合は本人もやりきった感じだったし、これ以上キャプテンの重圧をずっと追っているのも大変だろうなと思っていたので、実はどちらかというと卒業してくれて安心しています。このまま櫻坂解散までずっとキャプやり続けるのは大変だし菅井様個人の将来にもかかわると思っていたので。
 グループアイドルって勿論グループの規律を守るとか、グループとして活動することも大事なのですが、それと同等というか、それくらい個人の人生も大事だと思うんですよ。会社だって今や転職が当たり前になりつつある時代ですし、一生アイドルという人はもう稀有ですよ。年を経てもアイドルでいられる人は本当にすごいと思う。歌とかダンスのクオリティ云々じゃなくて、「アイドルとして頑張る」というモチベーションの維持の仕方が尊敬。でも人間って全員そんなすごいわけではないじゃないですか。どこかで心折れるだろうし、どこかで自分のやりたいことってなんだろうとか、本当に進むべき道はなんだろうとか(進むべき道の正解なんてテンプレートはないんですけどね)。それを考えた結果卒業される方も多いじゃないですか。だから私はそれでいいと思うんです。寂しいけど。

 と、そんなとりとめもないことを言っていますが、個人的にショックだったのはラストアイドルの解散ですね。今年の5月だっけ。ラストアイドルはまだまだやれるんだと17LIVEのバトル見て思っていたのでマジかと。おいおい、なんであんな希望にあふれたグループをなくすんだよと。いくら握手会ができないといったからって、ラスアイってそれがメインではなかった(と個人的には思う)じゃないですか。バトルとか厳しい経験とかを経て、どんどんアイドルになるための素養を学んでレベルアップしていくところが魅力的だったじゃないですか。事実パフォ力はすごかったですからね。動線がほんとキレイ。もう少し続けていたらクオリティ重視のK-POP音楽と対等に争えていたかもしれないのに。
 そういえば欅坂もパフォ重視だったけどなくなっていましたね。秋元先生系のグループではパフォ重視のグループは続かないのか。だから握手会商法とか言われるんだよ、という毒づきはさておき、やっぱりショックでしたね。グループとしてのプラットフォームというか、原型は残してもよかったんじゃないのと今でも思います。
ちなみにラストアイドルはももことまじまじ推しでした。

 アイドルだけじゃなくて、こういう表現活動している人の引退でも悲しくなります。私が一番好きだった実況者さんの引退はほんと辛かった。今でもたまにその方の動画見ます。おもしろかったな…。

 なんかでもこういう「辞めないでほしかった」とかって本人にとってはどうなんですかね。うれしいのかな、重圧になるのかな。私は学生時代、部活動を辞める時に寂しいと言われて、お世辞でも嬉しいなと思いましたね。自分を必要としてくれる存在がいることが嬉しい。そのためにその組織にいるわけですし。組織にいる限りは何らかの影響を与えたいし、役に立たないとなと思っているので。でも重圧に思う気持ちもわかります。人間ってほんとアンビバレントですね。

 というとりとめもないことを思いながら今日も私は音楽を聴き続けるのです。音楽はいつまでも残り続けるから。誰かがいなくなったってグループがなくなったって、その時の音楽は残り続けるから。


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