妄想キッチン🍽フランスの田舎のオカンと娘


パリに行きたがってる娘がおるねんけどな。

アタイのお腹ん中におるときから何しか騒がしい娘っ子だったもんで、おぎゃあと生まれてくれてから、病気もなく元気に育ってくれたっちゅうんけど、も〜ずっと忙しい子なんよね。

娘はこう言いはる。

「うち、パリに行きたいねん。『麗しのサブリナ』っちゅう映画オカン見たことある?あれのオードリー・ヘップバーンがな、めっちゃ田舎くさい子やったんけど、パリ行ったらめっちゃべっぴんなってん。うちもそうなりたいねん。ここ(田舎)もう飽きたしパリで良い女なって彼氏作りたいねん」

娘は食べ盛り。毎日肉ぎょーさん喰いはるからそりゃちょっとぽっちゃりなんに、なんしか良い女になりたい言うてはって、そんな言うたらオカン、あんたはっ倒したるで!て言ったんよね。そしたらも〜〜...喚く、叫ぶ。

口ではキツく言わんとあの子はキチッとせえへんのは、母親だからわかる。
けど、あのうるさい子でも、あんなにはっきし自分の意思を示すなんて、初めてなもんで、そりゃあやっぱあの子も年頃なんやなあ、オカンの若い頃と同じやなあ思うて、応援したくなったんよ。

さみしいよ?オカンとしてはな。
あんなに毎日ぎゃーぎゃー言うてはるウッサイ子やけど、可愛い可愛い、一人娘やもん。あの子がパリに行ったら、きっとこの家は寂しくなるで。あたしと、毎日ボケェ〜ってテレビ観る、すっかりおっさんになったオトンしかおらんくなるし。

でもな。ここはオカンとして応援したい思うて、塾通わせてパリの良い学校行かせたいと思っとるねん。
そんで、パリみたいなどえらい大都会で恥かかんように、いまのうちに栄養のあるいいもんたべてもろてな。そりゃまぁ、オードリーなんちゃらさんみたいにべっぴんなったら、それはそれで寂しいけどな....。

て、前置きが長かったな。
今日は娘の塾帰りのご飯で、野菜ぎょーさんつこうたんよね。特にアスパラは浮腫によく効くらしいねんから、毎日ずっと座りっぱなしで勉強してはる娘のためにっちゅうて、パスタにもテリーヌにも入れた。娘はアスパラ好かんのやけどな。

あ、娘帰ってきはったわ。おかえり〜遅かったやんあんたどこで油売ってたん!

「ただいま〜.......も〜ほんましんどいわ塾。ほんま疲れすぎて搾り取られてもうたわほんま。....あれこれ夕飯?ちょ、オカン!なんでアスパラ入れとんのや!うちアスパラ嫌いいうてるやんなんやねんほんま!も〜ほんましんどい!なんでや!」

あ〜また始まったわ。ほんま、このうるさい豆っ子がいなくなるかもしれんなんて、想像つかんわな。やれやれ。

去年、緊急事態宣言でどこも行けなかった時、家でお料理に勤しんでいたのですが、
それだけだとつまんないので、妄想ストーリーを自分の作った料理に添えて、ストーリーで投稿していた時期がありました。(どんだけ暇)

けっこう身内の友達から、なんかシリーズ化してて良いじゃんみたいなことを言ってもらったのですが、
ど〜まとめよっかな〜とか考えて、気づいたら一年経ってました。
状況は、いまは変わっていないというか、むしろひどくなっちゃってるし、ひさしぶりに引っ張り出して、ちゃんとストーリーも作り方も詳しく残しておこうかなと思い、書いたのが今回のコレです。
駄文すぎるし多分今後も添削とかしないです。このぐらいのゆるさでちょうど良いと思ってます。照り。

さて、今回は「塾帰りの娘に野菜、特にアスパラをふんだんに使った料理を用意したら、案の定アスパラ嫌いの娘ブチギレられる、フランスの田舎のオカンの作ったメシ」というテーマでした。
名前長いね〜!はっはっは。

パスタの方は、適当にミートソースをトマト缶と少量の挽肉、玉ねぎで作って、パスタの茹で汁と塩胡椒で〆て、アスパラ入れるだけで終わるんです。(適当)
ただ、テリーヌは結構面倒くさい。オカンの手間と真心がこもってます。

パウンドケーキ型をまず用意して欲しいです。
キャベツの葉、細めの拍子木切りしたにんじん、オクラ、そしてアスパラは塩茹でしておきます。
あとカニカマもちょうど良い感じに、まあ真っ二つに割いといてくだされ。

熱湯にゼラチンを溶かし、ゼリー作る容量で湯をさらに足します。そこにコンソメ顆粒を入れ、若干塩も入れます。

こっからが図画工作タイム。
茹でておいたキャベツの葉をパウンドケーキ型に敷き詰めます。割と多めに用意しておくと埋めやすいよ。
満遍なく敷き詰めたら、茹でた野菜やヤングコーン、カニカマを順番に重ねていきます。
この、一段重ねていくごとに、先程のコンソメゼラチン液を流し込んでくれたまえ。そうすると、後から一気にドバって液入れた時に野菜が「ふぇえ〜」って浮いたり崩れたりしません。

全部重ねたら再度余ったキャベツの葉で蓋をするように重ねる。上からもちょっとコンソメゼラチンをかけてあげて。

優しく上からラップをかけてあげて、一晩寝かしてくだされ。
翌日、お湯を張った深めのお皿に、パウンドケーキ型ごとちょっと入れてあげる。そうすると、逆さにしてテリーヌを取り出す時、取りやすくなるから。

テリーヌにかけるソースは、ヨーグルトに白バルサミコ酢、胡椒ガリガリして混ぜればおっけー。
胡麻ドレッシングもなかなか良いよ。

あとは適当に、他のパスタやら何やらと合わせて召し上がってくんなんし。


こんな感じです。

そもそもなんで急にこんな誰得ストーリーを書こうと思ったかと言うと、
理由としてはもう一つあって。
今日、食品衛生責任者の免許を取れたんですよ、ついに!ぱふぱふ。
なのでそれの記念でっていうのもあって、書きました。

普段、文章書かないけど練習になるといいですよね。って誰に語りかけているんだろうね、わたし。

続けるかどうか分からないけど気まぐれにまた書いてみようと思ってます。
ではでは。

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