your imagination


途中で止まっていた物語の続きを綴るには、ちょうどいい季節が巡ってきて、
ブライアン・ウィルソンの「your imagination」の7インチレコードをあげたあの子は、まだそのシングルを持ってくれてるだろうか?。
僕たちの未来の欠片。きみのいまとこれからの歌。

僕は弱く、脆い。
僕たちは弱くて、儚い。
崩れていくのは、よくある話、御伽噺のようには、助けてくれる誰かはやってこない。
だから、せめて歩く速度を緩めて、
きみを待つ。
セイムオールドストーリー、ありふれた夏の午後。

物語の続きを綴るには、ちょうどいい季節が巡ってきて、
ハース・マルチネスや、ジョナサン・リッチマンの歌を聴いてる昼下がり、芝生に寝転がり、入道雲を見ながら、
過ぎて行ったきみを思う。
いつか見ていた未来は、形を変えて、
キラキラと反射して、掴もうとしても、すり抜けていくけれど、
悪くはない気分。

僕は弱く、脆いまま。
僕たちは弱く、脆いまま。
誰かに恋をして、誰かに愛されて、ひとりのままで、ひとつになって、そんなありふれた御伽噺が、この僕にだってあるなんて、
目覚めたいま、未来から吹く風を感じる。
いつかの夢でしかなかったことが現実になって、またするりとすり抜けていき、
それでも悪くはない気分。
悪くはない気分で、歩く速度を緩めて、
きみを見ている。きみに手を伸ばす。きみと手を繋ぐ。

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