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人生を振り返る旅。たくさんの愛とともに生きていく。

あれもこれも、愛だったのかもしれない。

1ヵ月半のライフログスクール期間は、私にとって『愛された記憶を思い出す旅』だった。過去を振り返ることは、過去の自分と向き合うこと。終わった今感じているのは、大きな愛と感謝ばかりだ。

スクールを終えた今でこそ、そう思えるようになったけれど、以前までの私は自分のことを欠けた存在だと思っていたし、欠けているから愛されないと思っていた。(これが幼少期のトラウマから来ていることも、ライフログを通して知った)周りの顔色を窺って、求められたことに応えることで自分の価値を見出していた。

周りが求める通りに出来上がった私は、周りにとって都合のよい存在だったと思う。頼りにされてるんじゃない、当てにされているだけ。そんな自分が嫌いだった。

私が心から望んで掴んだものはいくつあっただろうか。周りの言葉にすぐに影響される自分が怖かった。周りの意見が、いつの間にか自分の意見にすり替わってしまう。自分でさえ自分の考えていることがわからなくなった。

これから何を指針にして生きていけばいいのだろう。自分のことがわからない、もちろん未来なんてわかるはずもなく立ち尽くしていたとき、入会しているキャリアスクールの特別イベントに登壇したのがオア明奈さんだった。イベントの参加枠は一瞬で予約が埋まるほど大人気。キャンセル待ちの連絡が来ていないか何度も何度も確認をして、飛びつくように参加したのがつい5ヵ月前のこと。

イベントに参加して確信した。ライフログは私の人生に大きな転機をくれる。そのタイミングで、運命的にライフログスクールの募集が始まって、流れるように入会を決めた。(金額にびびって、一瞬躊躇したけど笑)

人生を振り返る旅に出かけよう

ライフログスクールのなかで明奈さんがプレゼントしてくれた言葉は、すごく眩しくて、もやもやしている心をぱっと照らしてくれる太陽みたいだった。(言葉だけじゃなくて、笑顔も太陽みたいに眩しくて素敵!)


「自分のことは肯定できなくても、いままで歩んできた人生は肯定してあげよう。ちゃんと頑張ってきたことあるはずだから」

私が歩んできた人生には何があるのだろうか。肯定できるような、輝かしい過去はパッと思い浮かばなかった。でも、もし振り返るなかで、自分を認められる過去があるならば信じてみたい。明奈さんがくれた言葉をお守りにして、私は人生を振り返る1ヵ月半の旅に出かけた。

過去の自分を抱きしめる

人生の棚卸し。29年分の人生をじっくり振り返りながら、ライフトピックを書いていく。記憶だけで思い出そうとすると、嬉しかった思い出よりも苦しくて悲しい思い出のほうを先に思い出してしまうから、丁寧に手帳や写真を見ながら振り返る。

時折、ノートの文字が滲んでいるのを見つけて、泣いたことを思い出してまた泣いたり。やっぱり最初は悲しい思い出に浸ってしまったけれど、嬉しかった思い出も存在していて、思い出す度に心がじんわりと温まるようだった。

何もないと思っていた私も、私なりに一生懸命壁を乗り越えてきた。自分には輝かしい過去がないと思っていたのは、誰かと比較して大したことじゃないと奥に押し込めていたからだった。過去は、その体験をした本人だけのもの。比較する対象でもなんでもなかったんだ...。過去の価値も、自分で決められず手放していたことにも気が付いた。

並べたトピックを眺めながら、トラウマだった出来事の捉え方がゆっくりと変わっていくのを感じていた。経験をしていた当時は自分の感情しか分からなかった。だからなんで皆わかってくれないの、愛してくれないのって苦しかった。

だけど違った。あの時、愛は確かにあった。愛しているから、みんなと同じであってほしい両親。みんなと同じではいられないから、今の私をありのまま抱きしめてほしかった私。愛の形はひとつしかないと思っていたから、満たされない状態が苦しくて、愛がほしくてずっと焦っていた。ぽっかり空いた心の隙間を満たしてくれる居場所を探していた。

だけど、探していたものはすでに私の中にあった。それに気付いた瞬間、大きな愛に抱かれていたことに涙がとまらなくて、初めて心が満たされる感覚を知った。なんだ、私はもうたくさんのものを持っているじゃないか。どうして気付かなかったのだろう。守ってくれた周りの愛情を、今はちゃんと感じるよ。

今日まで年を重ねてきた意味を理解した。自分だけの世界から飛び出して、もっと広い視点で出来事を捉えるためだ。歩んできた過去がなければ、"私"という人生は語ることができない。どれも私の大切な思い出のひとつ。パッとみて分かりやすい肩書きはない。でも、どんな背景で、どんな思いで向き合ってきたかを私は知っている。

誰かに愛されるために、焦って心の隙間を埋める生き方はもう止めよう。私は他の誰にもならなくていいし、誰かの評価に身をゆだねない。満たされた自分はもうすでにいて、その上でありたい姿に向けて軽やかに羽を広げて生きていこう。心のゆくまま、誰でもない私が選ぶんだ、自分の価値は自分で決める。

これからも旅は続く

迎えたライフログスクール最終日。意思表明で締めくくる。これがすごく難しい。自分のどんな出来事が、この考えに行きつくきっかけとなったのか。その過程で出てきた言葉を繋いで、なんとか発表を終えたけれど、本当に私はこの言葉をお守りに進めるのかな。明奈さんからもらったお守りではなく、自分でつくるお守りだから、こだわりたかった。

何度か自分に聞いたけれど、やっぱりもやもやが晴れなくて、少し未来へのワクワクも込めて新しく意思表明を作り直した。もう少しお散歩するように生きていきたいから。一旦これでやってみる。選択には正解も不正解もなくて、選んだものを私が正解に変えていくんだ。

ライフログスクールは、修了した。でもこれからも人生が続く限り、ずっと振り返りを続けたいと思う。自分の心と丁寧に向き合って、何が起こっても私が私を抱きしめてあげられるように。そして、この人生という旅をひとりで歩もうとは思わない、周りのみんなと一緒に永く歩いていきたい。ライフログが気付かせてくれた、たくさんの愛を抱いて。