シェア
さよならと言って電車にすべりこむ ホーム上にはまだ人がいて すすみゆく車輛のなかで吊り革…
かなかなと誰にむかつて啼いてるの 都会にそびえる一本の木で 煌々と居酒屋ともる裏路地を …
黒々と色絶ゆる夜も中秋の 月の華咲く虫も涕す 月明り雲にすすきに降り積り 夜露か星か野にき…
白浪のやうに浮き立つ五月雲 児らの聲立つ夏や近づく 恋ふる人夢なら覚めね月影に 風と雲ゆけ…