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晴ればかりだと枯れてしまうから やつぱり草木に雨は必要だ 幸福ばかり追ふ我々もきつと同んな…
温かい冬の窓辺の陽 さらさらと頬を撫でる 気がつけば微睡みのなかで 懐かしき聲を思い出す
君の思ひ出に触れやうとしても いつも空しく宙を攫むだけ 曝す手指のあひだを流れる 冬風は冷…
夜空に白鳥の聲がする つばさ空切る音もする それなのに姿は何処にもなく 彼らの命の育みだけ…
静々と雨が窓うつ朝に ひんやりとした陽が差しこむ 黒々とした道の上を 歩く影はうすく伸びて…
ふつと窓から秋の冷たさ たつたひとつの心の中に 君との思ひ出は温もりがあり これなら冬も平…
朝陽に夜露が白々と 空に還つて青くなる 我が心なきため息も いつか入道雲になれ