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四行詩

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今まで投稿した四行詩をまとめて置きます。
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#四行詩

四行詩「ドッキリなら」

取り返せない時間があるから ドッキリって言葉が大好きで あの時のことも総て、凡て 笑ひ合へ…

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四行詩「風が聲吹く」

天命は愛も哀も等しく我らに与へ給ふ いかなる時も詠へ聲で「まだ生きてゐる」と 聲は丘を越え…

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四行詩「心もとない」

心を詮らかにしやうとすれば 言の葉の意は賽の目で 伝ふ人々各々で転じて 意義こそあれど雲の…

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四行詩「春聲」

枯れ枝そぞろに春に手を 伸びる吟聲、なに想ふ 誰が応ふれば和するか 吾れ唄へれば応ふるか

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四行詩「刻吹く」

軛はやがて風と朽ち 草生す地となりませう 人の魂緒も刻と霞み 夢を和する歌枕となりませう

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四行詩「鳥の詩」

もしも私、空を自由に飛べたら 大切なものだけ右脚に括つて、 左脚は自由にさせておきます。 …

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四行詩「樹木に傚ふ」

かうして僕らはひとりだ 草花は枯れて、鳥は遠く去つた 一面真白なこの荒野に 突き立てる足はまだ折れてゐない

四行詩「待ち人は来ず」

なにかを抱えることってね、 実は偉いやうで悲しいことなんだよ。 気づかないうち私たちやっぱ…

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四行詩「風が呼ばふ」

夏影が目を差すごとに 僕のあの日が還つてくる それはまるで欠片で 水しぶきのやうに明滅する

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四行詩「寂しく彩色く」

緑の木陰でちらちらと 光りの粒が降りてくる それは座つた僕の肩に 手を置く君の温もりに似て

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四行詩「悔い」

私はいつも怖気づいてしまつて 春が往くのに耐えられない 桜も君もゐなくなつてから 悔いては…

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四行詩「不幸論」

晴ればかりだと枯れてしまうから やつぱり草木に雨は必要だ 幸福ばかり追ふ我々もきつと同んな…

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四行詩「射し日」

温かい冬の窓辺の陽 さらさらと頬を撫でる 気がつけば微睡みのなかで 懐かしき聲を思い出す

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四行詩「風雪懐君」

君の思ひ出に触れやうとしても いつも空しく宙を攫むだけ 曝す手指のあひだを流れる 冬風は冷たく淋しく哀しく