今更なんですけど色々と【健文会活動報告書】
「健康的で文化的な旅をする会」。略して「健文会」。
同級生4人組で立ち上げたこの謎団体がブログを初めて1か月以上過ぎた。過ぎて、気づいたことがある。
「具体的な活動記録を一切書いてなくない???」
このままでは健文会が、隙あらば自己紹介を試みる思考の偏った変質者の集団だと勘違いされてしまう。それは良くない。なぜなら我々は「健康的」で「文化的」なのだから。
ということで我々は、過去の活動から印象深かったものを選抜し、4人で分担してこうして書き残すことにした。
あわよくばJTBの企画でギフトカードが欲しい(強欲)。
というわけで、今回は健文会 in 奈良の記録です。
ちなみに健文会のマガジンがありますので良ければご覧ください。
健文会発足から1年ほど経った昨年春。
第6回目の集合にしてついに健文会は奈良へと降り立った。
第1回・第2回と京都を満喫し、途中に淡路や滋賀を挟みながら第5回でも京都を訪れ、そろそろ奈良に行こうかとなったわけである。
ん? 健文会、京都好きすぎじゃね???
それはともかく我々は「大仏を見よう」「御朱印をもらおう」「鹿を愛でよう」「近鉄に乗ろう」と様々な思いを抱えいざ奈良へ────。
うん、大雨だね。
既に「健文会は4人集まると雨が降る」が立証されつつあるこの頃にこの天候は決定打以外の何ものでもなかった。
まあ雨が降っても仲良く楽しい我々だし、降ったら降ったで屋内施設や資料館を満喫すればいい。
それに雨に桜に鹿とくればそれはもう花札なのだ。誠に文化的で良いじゃないか。
だが。だがしかし。
ここに「楽しかったね」で終われないメンバーが1人だけいる。
私だ。私である。
何を隠そう私は晴れ女なのだ。本来は。まじで。
「4人集まれば雨が降る」と言ったって、始終傘をさして居なければならないような雨が降ったのは奈良が初めて(だったはず)だ。
それなのになぜ今回はこんなことになったのか……?
そこに秘密がある。何の? 私が奈良回なんて地味な回を担当していることについての、だ。
我々は全員が阪急電鉄を使って同じ学校に通っていた。しかし、私は実は阪神沿線在住民である。
そのため奈良へは、私ひとりが阪神(近鉄)を使用して、残りは梅田で一度集まってから、近鉄奈良駅で落ち合おうという約束をした。
ご存知の方もいるだろうが、阪神線は近鉄線に乗り入れしているため、いい感じの電車を捕まえると乗り換え無しで奈良まで連れて行ってくれる。しかも近鉄奈良駅は終点だ。無事に時間通りに乗車した私は、到着まで一寝入りすることにした。
ところが……。
私が眠っている間に、どうやら勘違いがあったらしい。
予定通り終点で目覚めてこのメッセージに気がついたときは、既に集合時刻の11時。
私が慌てて返信をすると……。
ちょっと待て。
俺のこと見捨てようとしてたってこと?????
彼らを弁護するなら、私は本当によく眠る。
健文会で旅行に行っても、誰よりも就寝時間は早く・起床時間は遅く・うたた寝が多い。
でもさすがに、さすがに集合時間に目を覚ますような阿呆はしでかさないよ!!!!!
もし、集合場所に到着した彼らからモーニングコールがかかってきた日には、私は申し訳なさと罪悪感とそれから面倒くささに押しつぶされ、奈良は諦めて潔く夕方の飲み会からの参加を決意していたであろう。
まあそれは良い。ここまでは笑い話だ。
とりあえず私は改札を出て、同建物内のかつて覇権を握った都市とは思えないほどちいちゃな観光案内センターの前で彼らの合流を待つことにした。ところで、JR奈良駅から近鉄奈良駅まではどのくらいかかるのか?
(笑)
まあいいでしょう。待ちますよ。
雨だしね。どこにも行けないし他にやることないしね。
かくいう私も、第2回健文会 in 嵐山で、私が予約した嵯峨野トロッコ列車の指定券を持っているにもかかわらず1時間寝坊して、危うく全員途方に暮れるところだったことがある。
健文会にとって5分は遅刻に入らない。むしろ遅刻してこそ健文会なんて部分もある。待ちます。喜んで待ちますとも。
観光案内センター前のしょぼいガシャポンに興味があるふりをしながら待つこと15分ほど。ついにメンバーから到着の電話がかかってきた。どうやら、近くのコンビニにいるらしい。うん、道路の反対側だね。
よっこらしょと傘をさし、いそいそと横断歩道を渡って合流。ついに健文会4人が集結した。時刻はもう12時前。
先にお昼を食べようぜ、ということになった。
「サイゼリアあるよ」「どこ?」「あそこ」
うん。俺がさっきまでいた建物だね。
俺、雨の中こっちまで来なくて良かったじゃねえか!!!!!
私「降りなさい」
雨「はい」
「忘れられない」という意味では、間違いなくトップクラスの回といえるだろう。
この後も、唐突にお金を下ろすために姿をくらませた人の話とか、他メンバーの誕生日プレゼントを入れた袋の底が抜けて全部ぶちまけた人の話とか、一人称ルーレットの話とか、色々とエピソードはあるんですけど長くなりそうなのでこのへんにしておきます。
え?奈良の魅力が伝わってない?
えーとね、鹿がいっぱいいました。ぬん。
その昔、借金を取りに来た知人に太宰治はこう言いました────。
おしまい。
※この文章にはいくつかの潤色を含みます
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