見出し画像

「ところでMDって何ですか?」

I DONT KNOW HOW BUT THEY FOUND ME というアーティストにどハマりしている。

少し前、YMOのCDを買おうとYouTubeで曲を検索していると突然オススメ欄に彼らが現れた。

それが運の尽きだった。

5分後にはAmazonでCD買ってた。

YouTubeの概要欄を見るとわかるが、彼らのコンセプトは「1970年代終わりから1980年代初めに存在した、売れなかったバンドの音楽データをインターネットによって発掘する」というもので、その音楽やMVはなんとなく懐かしく、でも古くさくはない。
そしてシュールでちょっぴりダーク。素敵。

しかし彼らはアメリカのアーティスト。
日本の私はライブに行くこともインタビュー動画を見ることも容易ではなく、インスタの投稿を見ながら大きすぎる時差に地団駄を踏むことしか出来なかった。

そんなある日……。


こんなものがiDKHOWの公式インスタに投稿された。

iDKHOW公式インスタより借用。05/15の投稿より。

どうやらファンたちからのプレゼントらしい。
えっ、なにこれかわいい。

私もこれ作りたい。
何でもいいから概念が欲しい。

なぜならライブも行けないしグッズも買えないから……!
外から供給できないなら自給自足するしかない……!
(※ヲタクの常套手段)

そう思っていた矢先、こんなものを発見した。

今は亡きMDである。

これじゃん。
古き良きMDはiDKHOWにぴったりではないか。

これとあのアルファベットビーズをセットにすればかわいい概念キーホルダーの完成である。
なんならブレスレットより持ち運びしやすい。しかも曲名を自分で書き込めるところが優秀すぎる。

さっそく回してみたところ……。

緑が出た。うん、かわいい。かわいいけど。

オレンジが欲しかった。
なぜならバンドのイメージカラーがオレンジだから。

しかしそこはガシャポン。
確率は6分の1。出なければ諦めるしかない。
私は最寄りのセリアでアルファベットビーズ(1セット26文字入り)を購入し、帰宅してドッキングさせた。

楽曲は自選。

ビーズの色合いが悪すぎた。

この配色は残念ながらランダムでは無い。どのセットを買ったとしても、セリアのアルファベットビーズではこの色合いになってしまう。
見れば見るほど、「やっぱりオレンジが出るまで引けば良かったかなあ……」という気になってくる。

諦めきれなかった私は、後日リベンジに向かった。
「出るまで引こう」という強い意志を携えて。
結果……。

なんでよ。

確率仕事しろよお前。
「いい緑ですねぇ!」じゃないのよお前。
これにはさすがに私も半泣きで撤退してしまった。もう無理だ。私はiDKHOWにご縁がないのだ。

そして私は、これらを全て机の引き出しに放り込み、存在を忘れることにしたのだった────。


そこから1ヶ月くらい経った気がする。
今日、近所の百貨店に行くと、なんとそこに、

入荷されていた。
しかも中を見た感じ結構みんな回してるっぽい。

これは……やるしかないのでは……!?

そして……。


だ、大勝利〜〜〜!!!

1回で出た。オレンジは存在しました。
そのまま同じ建物内のダイソーに走りアルファベットビーズも買ってきました。今回は色合いもいい感じ。
天才だ。かわいすぎる。


【結論】
出るまで回せば出ます。出るまで回せ。

求めなさい。そうすれば、与えられる。

マタイによる福音書 7:7(新共同訳)

ここからは余談です。

iDKHOWはフロントマンのDallon WeekesとドラムのRyan Seamanで結成されましたが、現在はRyanが脱退し、事実上 Dallonのソロプロジェクトになっています。

Dallonは最愛の奥さんと(そしてたぶん最愛の子供たちと)ソルトレイクシティに住んでいるのですが、日本とソルトレイクシティには15時間の時差が存在します。
日本が午後3時になるまで、ソルトレイクシティは日本から見て「昨日」にいるわけです。
私はDallonのインスタを追っかけるうちに、ある能力を獲得しました。それは、

日本の時計を見てソルトレイクシティの現地時間を瞬時に計算する程度の能力。

日本が朝7時ならソルトレイクシティは昨日の午後4時。
日本が夜9時ならソルトレイクシティは今日の朝6時。

朝、目が覚めて「Dallonはツアーのリハ中かな」とか。
夜、ご飯食べながら「Dallonはもう起きたかな」とか。

向こうは私を知らないけれど、同じ地球に住んでいる。

他人のことを考えるのがこんなに楽しいとは知らなかった。時間も場所も共有していない誰かのことを考えるのが楽しい。

人のことを好きになるってすごく幸せなことなんだ。

そんなDallonは本当に奥さんのことが大好きで、現在絶賛ヨーロッパツアー中なのですが、ライブの写真より奥さんとのドイツデートのツーショットがインスタに上がるくらい奥さんを愛しています。かわいい。

どうか末永くお幸せに。お願いします。


あれ?これ何の話だっけ?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?