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僕は”不登校”だった

急にちょっと暗い話。
色々まとまってなくて何が言いたいの?
という感じだと思います。

あくまで精神的なもので登校できなくなった
僕の経験です。

いじめ 等は当てはまらないと思いますので
ご了承ください。

▽僕が不登校になった理由

登校できなかった時期がありました。
それは中学3年生の頃。

原因となったのは2年生から3年生に上がる際
行われた「クラス替え」でした。

このクラス替えで僕は仲の良い友達と
違うクラスになってしまいました。
同じクラスにはあまり話さない人ばかり。

”たったそれだけ”です。


でもそれが僕にはとても大きな事で
学校が嫌になるには充分な理由でした。

他の人から見ればたったそれだけ。ただの甘え。
そう思うことだと思います。
今自分で思い返してもそう思います。
今ならそう思えます。

でも、当時は辛かった。

「友達と会話してサインをもらいましょう」
英語の時間に先生が言い放つこの一言は
僕にとって苦痛でしかありませんでした。


決していじめられていたわけではありません。
周りは優しかったと思います。
僕は環境に恵まれていると思います。

でも、ずっと孤独を感じていました。
なんとなく自分の居場所がどこにもない感じ。

そして学校に行かなくなり、
行けなくなりました。

・周りの対応

僕の家庭では父はあまり子どものことには
介入してきませんでした。

一方、母は(当然のことだと思いますが)僕を
どうにか学校に行かせようとしていた印象です。

先生も何度か家に来てくれていたと思います。


僕はただただ行きたくないと意思表示するだけ。
”そのくらい”って言われるのが怖くて
理由は話せないまま引き篭っていました。

ほとんどを自室で過ごし、
食事は母がリビングに用意してくれているものを
家族が寝静まってから食べていました。
完全に昼夜逆転生活です。

当時僕がしていたことと言えば
ゲーム、漫画、絵を描くこと。
それ以外は寝るかひたすら自分を責める。
勉強は全くやっていませんでした。

そんなこと母が許すはずもなく
ある日ゲームと漫画は取り上げられ
全てゴミ袋に入れられました。

当時泣きながら必死に抵抗したのを
覚えています。

・復帰に向かうきっかけ

僕がまた学校に通えるようになったきっかけは
やはり母でした。

「 もう殺してよ 」

僕が母と喧嘩した時に言ってしまった言葉。

思い返すと我ながら酷い。
子どもにこんなこと言われる母の心境は
どんなものだったでしょう。

それに対して僕の母が返した言葉。

「 そんなことして犯罪者になりたくないわ 」

そう言って母はその場を立ち去りました。

僕はその言葉で冷静になり”確かに…”
と思ったのをハッキリ覚えています。

僕にとってこの出来事が、
心に変化を与えてくれました。

母にとっても衝撃だったのか、その頃から
あまり干渉しなくなった気がします。

でも父のそれとは違い
ちゃんと気にかけてくれている。

無理強いせずに見守るようになってくれたことで
僕は頑張ろうと思えるようになりました。

芯の強い母で良かった。

それから少しずつ友達と遊んだり
別室登校をしてみたりできるようになりました。

結局みんなと同じ教室に再び通うことがないまま
卒業してしまったけれど

思っていたよりも周りの人達は優しかった。
勝手に自分が孤独を感じて心を閉ざしていた。
そのことに気付きました。

・その後

「行ける高校がない」
なんて言われたこともありましたが
何とか進学先を見つけて通い始めました。

家から車で30分程の学校。

僕が朝苦手だということと、
中学不登校だったこともあってか

高校3年間、母は毎日車で送迎してくれました。
往復1時間を朝と夕方に…本当に有難い。

1年生の頃はサボり癖が抜けず
少し休みがちにはなってしまいましたが
3年間通うことができました。

休みがちになっても
中学生の頃と違って持ち直したのは

「思ってるよりみんな優しく受け入れてくれる」

それを学んだからです。

部活動の部長や発表会の司会等
中学生の頃の自分には信じられないような経験を
高校生では進んでやれるまでになりました。

考え方ひとつでここまで変わるものなのか、と
我ながら思います。

中学生の経験で何か吹っ切れた感じはあります。


高校卒業後、なんと短大にまで行き
保育士になりました。
(転職し現在は保育士として勤めていませんが)

なんだか他の人よりも無駄に険しい道に寄った
気はしますが、だからこそ今の自分がある。
そんな自分だからこそ人の気持ちに寄り添える。
そう思っています。

良くも悪くも考えすぎてしまうし
ネガティブな所は全然変わりませんが…
何も考えないよりはいいかな?と
少しは前向きにも考えられるようになりました。

・不登校っていけないこと?

僕は『不登校になってもいい』と思います。
勿論、行けることに越したことはないです。
サボっていいと思っている訳でもないです。

ただ、辛いのなら無理に行く必要は無いし
逃げる・休むことも自分を守る為に大事なこと

そう思います。

読んでいただけたらわかるように、
僕の場合はとてもとても軽症です。

むしろなんで不登校に?ただのサボりじゃん。
って感じですよね。自分でもそう思います。

でも、周りにもし同じような子がいても
決してその言葉は伝えないでください。

当事者にとっては消えてしまいたいくらいの事。

実際ただサボっているだけの人も
いるかもしれませんが、
その言葉は飲み込んで改善に導いてほしいです。

▽不登校の子に伝えたいこと

不登校をしている子は、登校しなくてもいいから
勉強や自分の興味のあることに打ち込んだら
いいのかなと思います。

やはり学歴社会ということもあるので
高校卒業はしておきたいところ…
(僕もこれは散々言われていました)

気分転換にもなると思うので考えてみてほしい。

未来のことなんてどうでもいいと
思うかもしれないけど、

でも心のどこかではきっと楽しく生きたいと
思っていると思うから。

幸せな未来を夢見ることを忘れないでほしい。
そして、自分はダメな奴だと思わないでほしい。

”学校に通えない自分は普通じゃない”
なんて考えなくていいです。

普通は人によって違う。
一般的に見て『普通』という基準は確かにある。
でも、それも明確に決まっているわけではない。

僕は僕だし、あなたはあなたです。

難しいかもしれないけど、自分を許してあげて。
自分に優しくしてあげて。
自分を認めてあげて。

そうしたら、少し生きやすくなるかなと
僕はそう思います。

▽最後に

不登校だったことに
少しコンプレックスはあります。

でも、無駄だったとは思わないです。
逆に言えば世で言う”普通”にしていたら
経験しなかったこと。

ちょっと寄り道して違う景色を見られたと
思うようにしています。

今 後悔しても過去が変わる訳では無い。

誇れることではないんだろうけど
こうして堂々と「かつて不登校でした」
と人に話せます。

僕の経験や考えが 誰かのことを
少しでも助けられる日が来たら嬉しいです。

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