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「高く投げ返して、時間がかかる」⑥

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普段生活していると、あまりにも当たり前すぎて言葉のやり取りに無頓着になっている気がしませんか?本当に、会話は成り立っているのでしょうか?見ていきましょう。

ボールを「ことば」に見立てる。

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ひだり君が「ことば」をみぎ君に投げます。みぎ君は「ことば」を空高く投げ返します。なかなかボールは落ちてきません。ひだり君は待ちくたびれて、歩き出してしまいました。そこへボールが落ちてきます。

こんなやり取りになっていますね。

ここに、例えばこんな「ことば」を入れてみます。

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【ひだり君】明日、どこ行く?

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【みぎ君】うん、明日ね!明日といえば、日と月と日って書くじゃん。なんで日が2回なんだろうねえ。今日の日、足す日で、その次の日ってことかな?あ、明日はチケット発売日だ!明日の事は、明日考えたいぞ。明日のぉ~ことはぁ~♪♪ん?あれ?なんだっけ??

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【ひだり君】??【みぎ君】??

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【ひだり君】もう、行かなくちゃ! 

【みぎ君】あれ?僕たち何話してたんだっけ?

どうやら【みぎ君】の投げかけたことばに、【ひだり君】は色々思考を刺激されてしまったようですね。【みぎ君】のことばに答えるまで、だいぶ遠回りしてしまいそうです。このままいくと、答えるところまでたどり着けないかも?こういう事、結構ありますね。この会話のキャッチボールは、最短距離で返って来るのではなく、高~~~~く投げ上げて返って来る感じ。どこまで話が行っちゃうんだろう?って、若干不安になる場面。こんな時、どうしたらいいのでしょうね。

ひょっとしたら、話の流れを意識しながら、ボールを取りに行ったらいいのかもしれません。

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【ひだり君】明日、どこ行く?

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【みぎ君】うん、明日ね!明日といえば、日と月と日って書くじゃん。なんで日が2回なんだろうねえ。今日の日、足す日で、その次の日ってことかな?……

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【ひだり君】おお!明日って日を2回書くね!気が付かなかったよ!

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【ひだり君】で、明日だけど、どうする??

ともう一度、【ひだり君】が会話を元に戻してボールを投げなおすと、少し流れが変わるかもしれないですね。あなただったら、どうしますか?

ボールを「思考」に置き換えて見る。

今度は、ボールを「思考」に置き換えてみようと思います。例えば、何か共通の問題があって、それについて考えている場面。それぞれが考えを共有しているとしたら…。どんなことになるのが見てみましょう。

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【ひだり君】問題について考えた。共有する。

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【みぎ君】問題について考えた。考えた。考えた。まだまだ考える。

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【ひだり君】なかなか共有されず困る。

【みぎ君】考え抜いて、だんだん訳が分からなくなり考えが落ちてこない。

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【みぎ君】ようやく考えがまとまって、【ひだり君】に共有する。

【ひだり君】待ちくたびれて、共有を放棄する。

この場合、共通の問題について二人で考えて協力しあっている状況になっています。【ひだり君】と【みぎ君】は、思考のタイプが違うみたいですね。片方は、どんどん考えたことをシェアしたいタイプ。片方は熟考して納得しなければシェアしたくないタイプ。そんな風に見えてきます。

なんかあるあるな場面です。共同作業とか一緒に何かを考えて進めていくような状況には、よく見かける気がします。我が家でも、実はあります。私はあまり深く深く考える事なく、どんどん意見を聞いて、考えを修正し進めていきたいタイプ。夫は、熟考したいタイプ。

我が家のライフワークとなっている古民家修復DIYですが、私と夫の話し合いが正にこのやり取り(笑)。

私:「私の考えはこうなんだけど。」(設計図を書いて渡す)

夫:「うん………。」じぃ~~~~~っと設計図を見つめたまま無言

私:ひたすら待つ。待つ。待つ。待ちくたびれる。意見を聞くのを諦めようかなぁ…もう少し待とうかな?どうしようかな?また後で聞こうかな。う~~~ん。一応もう一度聞いてみよう。

私:「なんか気になるところがあったら、教えて」まだ待つ。

夫:「う~ん。いいけど。強度がちょっと心配…」

こんな感じがよくあります(笑)

ここに書いた我が家のやり取りは、私があきらめずに、さらに待ったので意見が聞けました(笑)。諦めてしまう事もしばしば。ボールは、私まで届かない事になります。

こんな時、みなさんはどんな対応をしていますか?身の回りにありますか?

ボールを「ボール」に置き換えて見ると。

ボールを何かに置き換えずに、そのまま「ボール」にしてみるとどうなるのでしょう。ふたりは、キャッチボールを楽しんでいます。

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【ひだり君はボールを投げました】

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【みぎ君はボールを空高く投げ返しました】

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ボールが落ちてこなくなりました。どこに行ったのでしょう?

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ボールが落ちてこなくなったので、【ひだり君】は帰ってしまいます。そこへボールが落ちてきました。

ここでは、ボールはどこに行ったのか?が気になりますね。この画面の外で何が起きているのかを想像する必要があります。あなたは何を想像しますか?

私の想像1:ボールは、木の上に引っかかってしまった。ボールの重さでじわじわと葉からずり落ちて、ようやく地面に落ちてきた。

私の想像2:ボールは、建物の上に住んでいる人が受け取って、投げ返してきた。

私の想像3:ボールは高度3000メートルの高さまで飛んで、そのまま落ちてきた。

さぁ、あなたはどんな想像をしてみましたか?キャッチボールの4コマ漫画は、ボールを何に置き換えるかでストーリーがどんどん変わっていきます。奥が深い!!!あなた次第で、遊び方も色々あるのだなぁと改めて思いました~♪

あなたは、ボールを「何に」置き換えますか?

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