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「投げ返したら重すぎ!」⑦

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普段生活していると、あまりにも当たり前すぎて言葉のやり取りに無頓着になっている気がしませんか?本当に、会話は成り立っているのでしょうか?見ていきましょう。

ボールを「ことば」に見立てる。

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ひだり君が「ことば」をみぎちゃんに投げます。みぎちゃんは「ことば」を投げ返します。ひだり君はボールを受け取りますが、重すぎて持ちこたえられません。そのまま地面に落としてしまいました。

こんなやり取りになっていますね。

例えばこんな「ことば」を入れてみます。

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【ひだり君】好きだよ。

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【みぎちゃん】じゃぁ、一緒にいてくれる?

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【ひだり君】いいよ。ん?ちょっと重いぞ?💦

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【ひだり君】一緒って一生ってこと??💦 

【みぎちゃん】好きって言ったよね…

ここでは、【ひだり君】が何気なく気軽に投げかけた「ことば」を大きく解釈して受け止めた【みぎちゃん】。ああ、勘違い!恋の始まりか?!あります、あります。結構あるあるですよね?勘違いから始まる恋。私もかつて大昔にはありました(笑)。

こういう勘違いって、何から始まるんでしょうね。

少なからず、【みぎちゃん】は【ひだり君】が好き。何かしらの感情があったところに、気持ちを揺さぶる「ことば」が投げかけられた事が始まりなのでしょうか?あなたは、こんなキャッチボールした事ありますか?

次は、こんな「ことば」を入れてみましょう。

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【ひだり君】ちぃ~~~~っす!

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【みぎ君】ごきげんよう。暑くもなく、涼しくもなく、穏やかな日が続きますね。気持ちが清々しく感じます。

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【ひだり君】あ、そ、そぉ~っすね…

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【ひだり君】上品な事話せないし…う…💦

【みぎ君】気になさらずとも良いのですけど…。

こんどは、会話の軽さの違いです。話し言葉ではありますが、気楽さと品の良さがちぐはぐな会話です。こんな場合は、どうするのが良いのでしょう?あなたは、どうしますか?

1.このまま気にせず、自分のスタイルのまま会話を続ける。

2.ちぐはぐが気になるので、話をやめてしまう。

3.どちらかの話し方に近づけて、話しを続ける。

4.この場から離れる。

1を選択した場合、何が起こっていくのでしょうか?お互いの違いを理解し、尊重し、楽しみながら関係性を作っていくイメージ。なんだか、新しい世界が開けそうでワクワクする感じがしてきます。コーチング的に考えると「対等である」なんてことを意識します。【ひだり君】の軽い世界に、【みぎ君】は触れる事が出来ます。【みぎ君】の上品な話し方に、【ひだり君】は刺激を受けるのかもしれません。いずれ、互いの知らない世界を垣間見るきっかけになっていくのかも?そんな予感がしてきます。

2を選択した場合、今度はどうなっていくでしょうか?お互いの違いに気が付いて、違うからこそ寄れない関係性。この時、【ひだり君】と【みぎ君】の気持ちはどんな風に動いているんでしょうね?【ひだり君】は、品のよい話し方が出来ない事を恥じて、それを隠すために黙ってしまうのでしょうか。【みぎ君】は【ひだり君】の様子を見て、話しかけるのを嫌がっているように受け取ったのでしょうか?【ひだり君】は自分のほうに意識が向いています。【みぎ君】は相手の気持ちに意識が向いて、自分の気持ちを押し殺しました。そんな感じにも取れますね。

3を選択した場合。お互いに相手の事が気になる関係。興味があるみたいですね。ただ、そのままの自分を出して関係性を作っていくよりも、相手に合わせて作っていこうとしているみたいです。これがずっと続くと、相手に合わせようとしているほうが、いつか疲れてしまうかもしれないですね。はじめは相手に合わせて、だんだん慣れてきたら自分を出していく、そういう人もいるのかも…。色々パターンがありそうです。

4を選択したらどうなるか。自分と違うものは、受け入れないという選択かもしれないですね。もう、これは何も起こらないですから、この関係からは新しいものを手に入れないという選択です。

あなたなら、どんな行動を選びますか?

ボールを「責任」に置き換えて見る。

今度は、ボールを「責任」に置き換えてみようと思います。例えば、仕事の引継ぎの場面と考えてみてください。一定期間【ひだり君】が休暇に入るので、【みぎ君】に仕事を引き継ぎます。休暇から帰ってきた【ひだり君】が、再び【みぎ君】から仕事を引き継ぐことになった場合の事…。

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【ひだり君】今進行中の仕事の引継ぎをする。

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【みぎ君】引き継いだ仕事を【ひだり君】に戻す。

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【ひだり君】戻ってきた仕事は、重い「責任」に変わっていた。

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【ひだり君】引き渡した時よりも「責任」は重く、持ちこたえられないほどになっていた。

これなんかも、ありそうな場面です。

チームで仕事をしていたり、いくつもプロジェクトを持っていたりすると、誰かに仕事を任せなくてはならない場合が出てきます。または、一定期間、その仕事から離れなくてはならない事もありますね。そんな状況をイメージしました。

誰かに任せている間に、仕事の責任が変わってしまったことありませんか?初めはそんなに大きな仕事ではなかったのが、進行していくうちに規模が大きくなったり、役割が重くなったりなど。

こんな時、みなさんはどんな対応をしていますか?

ボールを「仕事」に置き換えて見ると。


先ほどの「責任」と似ていますが、今度はボールを「仕事」にしてみるとどうなるのでしょう。ふたりは、共同作業で仕事を進めています。

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【ひだり君】「仕事」を【みぎ君】に渡しました。

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【みぎ君】「仕事」を【ひだり君】に戻しました。

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【ひだり君】戻ってきた「仕事」量が多すぎて受け止められませんでした。

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【ひだり君】ひとりで抱えられるほどの「仕事」量ではないので、地面に落としてしまいました。

ふたりは、どんな役割分担をしていたのかまではわかりませんが、明らかに【ひだり君】の仕事量は多かったのでしょう。【みぎ君】が手伝える仕事だったら、きっと手伝っていたんだろうなぁと思います。でも、【ひだり君】にしかできない仕事だったら、【みぎ君】はただただ恐縮するだけで、何もできない自分を責めたかもしれません。共同作業する場合、どちらかに作業負荷がかかってしまう事もあります。そんな時、どういう在り方でいるといいのでしょうねぇ。

例えば、芸人さん。片方がネタ作りを担当していて、なかなかネタがまとまらないなんて事あるんだと思います。こんな時は、この関係かも?とちょっと思います。ネタ作りのほうに負荷がかかるイメージ。私には芸人さんのお知り合いはいないので、実際のところはわかりません。きっと関係性を保つには、何か秘訣があるんじゃないかなぁ?と思うのですが、あなたはどう思いますか?

あなたは、ボールを「何に」置き換えますか?

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