「投げたら風船になって飛んでいく」⑨
普段生活していると、あまりにも当たり前すぎて言葉のやり取りに無頓着になっている気がしませんか?本当に、会話は成り立っているのでしょうか?見ていきましょう。
ボールを「ことば」に見立てる。
ひだり君が「ことば」をみぎ君に投げます。みぎ君は「ことば」を投げ返します。みぎ君が投げたボールは、途中で風船に変化。そのままふわふわと上空へ飛んで行ってしまいました。別な何かに変化して、独り歩きするってキャッチボール。こんなやり取りになっていますね。
例えばこんな「ことば」を入れてみます。
【ひだり君】アカウント登録…名前、アドレス、生年月日…入力っと。
【みぎ君】アカウント登録ありがとうございます。
【みぎ君】登録はまだ完了していません。お送りしたURLから登録を完了させてください。(自動配信メールが迷惑フォルダに送られる)
【ひだり君】へんだなぁ。メール来ないなぁ…。
【みぎ君】お客様の登録が完了しないな。
何かのアカウント登録する時、たまに出会うシチュエーションです。オンライン上で登録フォームに必要事項を記入して送信。自動配信が返って来るはずなので、それを待っているという状況のようです。メールが届くはずなのに、「迷惑フォルダ」に入ってしまったり、または何らかの理由でメールがブロックされてしまったり…。何か外からの影響で、ボールが変化してしまったイメージですね。連絡がこないなぁとか、時間がかかっているなぁという時は、不測の事態が起きているかもしれません。こちらからも探しに行く努力をすると見つかるのかも?あなたは、どう思いますか?
今度は、こんな「ことば」を入れてみます。
【ひだり君】昨日、あいつに会えた?
【みぎ君】うん、うん、会ったよ!
【みぎ君】とりまやばたん。陽キャレベチすぎ!草生えるww
【ひだり君】あ、う…へ…??…
【みぎ君】あれ?どうした?
今度は、「ことば」のキャッチボールは行われているのですが、ひだり君から見た「ことば」のボールが意味不明のカタチになって飛んできたので、受け取れなくなってしまったという状況です。みぎ君は、普通に会話していたつもりなんだと思いますが、ひだり君は意味がわからなくて会話が成立しないってイメージ。
みぎ君の送った「ことば」は、受け取ってくれる人がいなくなってしまって、宙に浮いて飛んで行ってしまいました…。年代によって、よく使う「ことば」が違う事ありますね。最近では、流行語も色々あって、時代と共にどんどん変わっていきます。そのたびに、「?」意味がわからないというものが出てきますね。ここに出てくる「とりまやばたん」「陽キャ」「レベチ」「草生えるww」は、はやり言葉です。この「ことば」を使って例題作るの難しかった!書いてる私が恥ずかしい。使い方合っているのかしら???もし、使い方違っていたら教えてください…。こんな状況、経験した事ありますか?
ボールを「仕事」に見立ててみる。
今度は、ボールを「仕事」に見立ててみます。【ひだり君】が【みぎ君】に仕事を依頼します。【みぎ君】が仕事を納品しようとします。途中で「仕事」が何かに変化してしまいます。
【ひだり君】「仕事」をみぎ君に依頼します。
【みぎ君】「仕事」をひだり君に納品しようとします。
みぎ君が納品しようとした「仕事」が、何かの影響を受けてひだり君に届かなくなりました。
ひだり君は、依頼した「仕事」が届かないので何処かへ行ってしまいます。
こんなやり取りをイメージしてみました。この何かの影響って、どんな事が考えられるのかなぁと思って眺めていたら、こんなシチュエーションが出てきました。
①天災により、仕事そのものがとん挫。または納品できない状況になる。(大規模地震や洪水などで、物理的に交通網が分断されて納品できない状況)
②納品途中のトラブルに巻き込まれる(宅配の手配ミス、紛失など)
③納品できるところまで仕事は完了させたが、仕事そのものがなくなった。(契約の不備、発注者側の都合により急遽キャンセル等)
④仕事はしたが、依頼者の希望と違うものが出来てしまった。(依頼されたものと違うものを納品)
う~~~ん、今回の4コマ漫画は難しい!例題考えるのに苦労しています。なんだか、楽しくないイメージになってますよね。風船っていう楽しいイメージで考えたら、どんな事が考えられるかなぁ…。あなたは、どんなシチュエーションが見つかるでしょうか?
ボールを「夢」に置き換えて見ると。
今度は、ボールを「夢」に置き換えて見ます。何が見えてくるのでしょうか?
【ひだり君】自分の「夢」をみぎ君に語ります。
【みぎ君】自分の「夢」をひだり君に語ります。
【みぎ君】自分の「夢」を語っている途中で、「夢」が「誰かの自慢話」に変わってしまいました。
【みぎ君】は、「誰かの自慢話」に代わっている事に気が付かず、【ひだり君】は「誰かの自慢話」には興味がないので、立ち去ってしまいました。
あ、ここまで書いてきて、これってあるあるだなぁと思いました。自分の話をしているつもりが、いつの間にか「誰かの自慢話」にすり替わっている事ってありませんか?例えば、お母さん。「自分の夢の話」をしているつもりが、「子どもの自慢話」または「子どもの夢の話」にすり替わっているなんて事。自分と子どもが一心同体になっていて、境界が曖昧になっていると起こりそうです。自分の夢は、「子どもの夢」と同じになっているとか、「子どもの夢」が「自分の夢」になっている事、意外とあるのかもしれません。あなたの「夢」は、本当にあなたの「夢」ですか?「夢」の持ち主は、誰ですか?
あなたは、ボールを「何に」置き換えますか?
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