台湾怪異文化ー養小鬼(原文資料つき完全版)
こんばんは、林です。
今回は台湾で知られる『養小鬼』の話をしていきたいと思います。
こちらの方は翻訳する前の原文を最後につけております。
また、未成年には見せられない惨い内容も健康版ではなく、こちらにまとめています。
もし単純にどんな内容なのか興味ある方は、健康版の方を御覧ください。
説明の前に、大前提として、ここで話す『鬼』『小鬼』は台湾の鬼です。そして、台湾では『鬼』が指しているのは幽霊の事です。
《台湾の「鬼」について》では簡単に説明しましたので、興味がある方は、是非そちらをご参照ください。
では、『養小鬼』(ヤン シャウ グェイ)について話していきましょう。
字面だけで見ると、養う、小鬼、『小鬼を養う』という意味が読み取れます。
ここで言う小鬼は日本妖怪である小鬼や子鬼の事ではなく、子供の亡霊、幽霊の事を指しています。
となると、この『養小鬼』は 子供の幽霊を養う という意味になります。
果たしてこの『養小鬼』で何をするのか、これから説明していきます。
養小鬼は何?
簡単に言うと、養小鬼は幽霊を使役する『養鬼術』の一種です。
『養鬼術』というのは、死者の魂を呼び寄せて、術者の下僕にする術です。
そして、養小鬼というのは、死者の中でも幼い、赤ん坊や子供の幽霊を手懐けて、術者の為に働かせる術です。
様々な宗教の資料に『養鬼術』らしき法術の記述が見られます。しかし、養鬼術の手順や必要準備などの説明は諸説ありっと、実は統一しておらりません。
養鬼術の術者たちも、この養鬼術を公に広める事はしていないので、現存する資料は全て正しい物だと保証できません。
また、今回紹介する養小鬼は中華文化に記された法術です。記事には中華文化も含めますが、養小鬼と直接的な関係がない場合、詳しく説明しない事もあります。ご了承ください。
養小鬼で何ができますか?
話によると、飼われた小鬼はその飼い主の命令に従い、飼い主の為に誰かを呪ったり、破産させたり、事故に遭わせたりします。
逆に自身の財運や恋愛運を求めに、小鬼を飼う者もいます。中華の芸能界の有名役者が自分の芸能事業の繁栄を望む為に、小鬼を飼う話も過去ではよく聞きます。
更に、小鬼を飼う占い師の話もありました。お客様が店に来た時から、小鬼は家庭背景や仕事、恋愛関係に起こった大事件などの情報を含め、占い師にその客の過去や今を報告し始めます。それで客の信頼を手に入れる占い師も居ましたと。
養小鬼の小鬼はどこから来た?
養小鬼を始めとする養鬼術は道術として分類されますので、基本は道士の方が術を行使し、小鬼となる幽霊を確保します。
しかし、養鬼術は正道、正しい修行から離れている物です。実際のやり方も道徳を反してます。
また、海外のタイなどの場所では、こっそり小鬼を販売する謎な店も存在しています。
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