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瀬場拓郎とヴァシリのVALHEIM北欧神話:13

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前回までのあらすじ
 沼地のダンジョンを攻略し、得られた鉄で新しい装備、そして新しい船、ロングシップを建造した瀬場拓郎とヴァシリ。
 意気揚々と沼地のダンジョンに鉄を求める瀬場拓郎であったが、ドラウグルやスライムに囲まれてあっけなく死亡。拠点でパンツ一枚になって情けなくヴァシリの迎えを呼ぶのだった。

「おーい」

 油断するとこんな目に遭うのだ。

 装備を取り戻して再びダンジョンを採掘する。

 港に帰還。

 新しい船の係留に手間取る。

 あー疲れた。

 港を少し改造する。これで船の乗り降りが楽になるだろう。利便性を追求すると何だかそれっぽくなるのが、このゲームの面白いところだ。

 入手した鉄で、鉄のスケイルメイル、および鉄のすね当てを作る。
 光ってる!

 正式名称が決定したのでポータルサーバーの看板を書き換える。漁港を苫小牧に、

 マイホームは北海道の県庁所在地、札幌だ!

 農場は十勝あたりでどうだ?

 などと遊んでいたら、ヴァシリがアイテム置き場に怪物のトロフィーを括りつけていた。

 玄関にはトロルの頭が! 怖い!

 ちょっと休憩して―――

 俺が千歳の沼地で見つけたダンジョンへ出発する。

 俺も船の先端でポーズを取ってみる。その不自然な右手は何だろうか?

 わかった、武器を持つんだ!

 おお~。

 だから何なの、と言われるとそれまでなんですが。

 千歳に到着する。

 沼地は常に雨が降っているので、常に体が濡れてスタミナの回復が遅くなる。焚き火で体を乾かしてダンジョンへ行こう。
「それダンジョンの前まで屋根を伸ばさないと意味なくね?」
 ヴァシリが鋭い突っ込みを入れる。そう、いくら焚き火で体を乾かしても、屋根から一歩出れば体はすぐに濡れてしまうのだ。
 ヴァシリの指摘に対して俺は言う。
「そうだね」

 ダンジョンへ侵入。ウオオオオオオ!

 合計二カ所で100個のクズ鉄を獲得した我々は、さっそく船に積み込んで苫小牧への輸送を開始する。金属類はポータルでファストトラベル出来ないので、船による地道な輸送が不可欠なのだ。

追い風を受けたロングシップは速い!

 懸念していたサーペントの襲撃もなく、あっという間に千歳から苫小牧へ到着する。

 クズ鉄を降ろすんだ!

 こらっ、遊んでるんじゃない!

 金属を焼く。

 金属を仕舞っていると、ヴァシリが蛭のトロフィーを飾っていることに気が付く。
「ふーん………」

「気持ちわり~」

 金属が焼ける間、苫小牧の周辺を探索することにした。地図の空白を埋めよう。

 スピード感のある一枚。

 水辺。

 霧が出て来た。霧が出てくるとサイレントヒルを思い出す。あのゲームもこんな感じの霧がかかっていた。

 ドラウグルが廃屋の中に!

 何だこれは? 廃村? いや―――

ドラウグルの村だー!

 これは村長の家では?

出た! ドラウグルエリートだ! 右手が千切れてるくせに強い。

 殲滅完了。恐ろしい村だった。

 苫小牧へ帰還する。

 焼き上がった鉄で鉄のメイスを作った。こん棒系の打撃武器である。
 次のボス『大骨』は名前から察するに、スケルトン系の敵であろうから、打撃系武器に弱いはずだ。今回はこいつを極めよう。

 見てくれはこんな感じ。

 たまには囲炉裏の様子も見て見ようと、酒蔵へ行くと、樽が増えていた。

 そういえば、囲炉裏の周辺は探索していないな、と歩き回ると新たなステージ『山』を発見した。

 凍えている、と表示されてスリップダメージを受けたので下山する。登頂するには氷耐性がつく蜂蜜酒を飲む必要があるらしい。

鉄の兜を作る。

 外が嵐なので、時間を早めるためにヴァシリと寝る。夜に同時に寝れば、時間を朝に早送りできるのだ。

おはよう。挨拶は大事ですね。

 おっ。

 いい朝日じゃないか。

「ヴァシリ、俺はいよいよ大骨の居場所を突き止めようと思う。近くに拠点を設置して、本格的な討伐体制に入るのだ」
「そうか」

 そうと決まれば、あらゆる資源が必要だ。鍛冶場を作るには銅や炭が要るし、石切りには鉄が必要だ。そうだ、新しい拠点は石造りにしよう。

 戻ってきたらヴァシリがアイテムを整理していた。まめな男よのう。

 準備は整った!

 出発前に、ヴァシリと美味しい蜂蜜酒で乾杯する。

 乾杯!

 思ったより動作に風情がないが、まぁ、よかろう。

 明日に備えて早めに寝る。

 出航だ!

 健闘を祈っていてくれ、ヴァシリ。

 さぁ、行く―――ウワァ! 
 バシャン!(乗船しようとして水に落ちる音)

 船に梯子で這い上がる。気を取り直して出発だ。

 目的地はここだ。この地点と大骨は巨大な島で繋がっていると仮定する。

「待ってろよ、大骨!」

 しかし乗船の際の落下が、航海の行く末を暗示していたとは、このときの俺は夢にも思わなかったのである。

 次回、死闘開始。

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