瀬場拓郎が今さらアイドルマスター!?
先日の12/25はクリスマス、俺はちょっとした用事で遠くのモールに出ていた。用事が終わってラーメンを食べようかと思ったが、ラーメン屋が混んでいたので「空くまでちょっと時間でもつぶすか」と、ゲーセンへ向かったところ………。
初代THE IDOLM@STERの筐体に遭遇。
う、嘘だろ………今、2022年だぞ………!?
ちなみに稼働開始は2005年らしい。
約18年前………ッッッ!!!!!
アイドルマスターなんて正直、さっぱりわからねぇし、やったこともないがこれも何かの縁だ。やってみよう。
初回プレイ500円か、高いな。
とりあえず名前はデッドダイブにしよう。
アイマスをやったことはないが、ニコニコ動画でMADを見たことあるし一応、何人かキャラと話の流れは知っているんだが。
なんだこいつは。
確か天海春香………ってやつだ。
アニメとか最近の画像とだいぶ違う。
特にしゃべりもせずに去っていった。
サクラ大戦で言うところの真宮寺さくらのポジションと見た。
社長からアイドルをプロデュースするように言われる。
っていうか事務所がうらぶれてるな。
あと画質悪ッ!
ブラウン管か?
さっそくプロデュースするアイドルを選ぶ。
とりあえずCVが今井麻美ということで、如月千早を選択する。
一時期、シュタインズゲートにハマっていたので今井麻美が千早をやっていることは知っている。
逆に言うとそれくらいしか知らない。
っていうか今気づいたけど性格の値が一粒しかないじゃないか。
そんなに性格悪かったっけ?
扱いずらいという意味かもしれない。
そういや千早は難しいって見たな。
ま、所詮はゲームなんで失敗したら失敗したでいいや。
千早とファーストコンタクト。
今井麻美の声が若い。
っていうか、写真と顔が違くね?
誰だお前は!?
即座に芸名の入力を要求される(90秒以内)。
ちょっと待ってそんなの聞いてない。
えー何がいいかな………っていうか本名でよくない?
千早、千早………。
漢字を検索するが、千は見つけたけど早が見つからない。
このままじゃ千になる。千と千尋の神隠しじゃないんだから。
あ、もしかして訓読みじゃなくて音読みで探すのか?
どうしても見つからなくて芸名が千草になった。
まぁ、いいか。悪くねぇよな。うん。
さっそくオーディションかレッスンをやる。
まだオーディションは早いだろ。
レッスンをしよう。
レッスンという名の音ゲーをやらされる。
音ゲーは苦手なんだが………。
千早「最初のレッスンだからといって手加減は不要です。厳しくお願いします」
いや、手加減してほしいのはこっちだよ。
なんとかうまくいった。
レッスンの後は思い出を作るためにアイドルと話をするらしい。
ギャルゲーらしい展開ですな。
というわけでミーティングだ!
「それじゃ、雑談感覚で、かるくミーティング、しておこうか」
千早「あの……いいんでしょうか? そんな、意味のないことに、時間を費やしてしまって」
千早「おしゃべりしている時間があるなら、もっとレッスンした方がいいと思うんですけど」
テメー、俺と話したくないってのか?
千早「……すみません。早く、一流の歌い手に、って思うと、じっとしていられなくて……」
なんかスゲー焦ってる。ちょっとわかるな。俺も短気なところあるし。でも焦って目の前の小さな課題や問題をおろそかにすると、後に響いたりもするし、じっとしていられないのはあまりいいことでもない。
この子は能力高そうだけど、そうした精神的な部分に脆弱性を感じる。
千早について質問している。
高校一年生らしい。アイドルだけあって大人っぽく見える。
千早「私は、もっとレベルの高い歌が歌いたいんです。聴いた誰もが、言葉を失うような歌を……」
歌を聴いた人が死ぬってことじゃないよな?
「よし、じゃあ俺も頑張るよ!」
とか言ったら「がんばるのは、私だけです。プロデューサーには、客観的な管理をお願いしたいです」と言われた。
なんなのコイツ。
「そんなの冷たくないか?」と言ったら
千早「冷たい、あたたかいの問題ではありません! ……はあ、信用して、本当にいいんですか?」
とか言われた。
武士なのか? 歌うだけのマシーンなのか?
「千早にはいい思い出がたくさん出来たみたいだな。」
え~どこが!?
しかし、この構文、ツイッターのアイマス二次創作漫画でよく見かけるな。
腹立つような笑えるようなこの感覚、なんだろう?(呆れです)
一通り終わったので社長からプロデューサーカードを貰う。
筐体から出るらしい。
出るのか?
出た。
ICチップとかスキャナが普及していない時代のデータカードだ!
うわっ、確かに当時、こういうのあったよな………懐かしい。
アイドルランクが表示される。
ファンは今のところ一人、おそらく俺だけだろう。
というわけで一週間目が終了した。
千早「今日は、おつかれさまでした。あの……私、愛想は、あまりよくない方で。すみません」
なんだ、自覚あるんだ。でも、アイドルは性格も大事だぞ?
千早「そ、そうなんですか? 私は歌で勝負するつもりで、性格を売る気はありませんけど」
なんか考えが甘いな。
っていうか、歌で勝負するならアイドルよりも音大とか行けばいいんじゃない?
声楽科とかあるだろ。そういうことじゃないのかな? ま、家庭の事情もあるしな。
千早にお姫さまティアラが贈られる。
最初のファンである俺からのプレゼントらしい。
やっぱり、ファン1人は俺のことか。
なんか下手に愛想よく接するより、鬼コーチみたく接した方が好感度が上がるっぽい。
だんだんコイツのことが分かってきたぞ。
今日はステージ衣装を決めるそうだ。
どんなのがあるのかな?
ステージ衣装は三種類あって、とりあえずCUTE and GIRLYかな。
他のはへそが出ていたり、宇宙人のコスプレみたいな奴だったので、相対的にこいつが(千早にとって)一番マシであろう。
どうだ? 千早?
千早「……こ、こんな衣装で歌えと言うんですか? 確かに、かわいらしいのは認めますが……」
それが一番マシなんだって!
「喜んでくれて俺もうれしいよ! じゃあ、今日も1日がんばろう!」
俺も俺で千早の話をちゃんと聞いているのか?
とりあえずボイスのパラメーターを伸ばそう。
下手にダンスとビジュアルを伸ばして凡庸な感じになるよりは、ボイスを鍛えまくって「とりあえず歌はものすごくうまいアイドル」として育てた方がアピールもしやすいだろう。いまのところは。
今日のレッスンは歌詞を並び替えてお手本と同じにすることです。
どういう効果があるのかわからんが、やってみよう。
こういうのは得意だぞ。
よし、うまくいった。
千早「ありがとうございました。行間に隠された歌詞の真意が見えてきた気がします」
そうなの? 俺にはよくわかんなかったけど。
レッスンの後はデビュー曲作成依頼の仕事をする。
おお、なんかアイドルらしくなってきたぞ。
千早とスタジオへ。
千早「あの、プロデューサー。私、本当にこの格好のままで歌うんですか?」
まだ千早がごねる。
そんなに悪くないだろ。
ただ、今は着なくてもいいよねとは思う。
千早「こんなおかしな姿を、スタッフにさらしながら歌うなんて、恥ずかしすぎます!」
だから、おかしくねーだろ!
とにかくこれも試練だ、とか言いくるめる。
千早「く……そこまで言われては、引き下がれませんね。わかりました。挑戦してみます!」
出た! 「く……」だ! wikiとかにも明記されてある名台詞だ!
本当に言うんだなぁ。
収録を終える千早。
顔がアイドルにあるまじき汗だくの表情だ。
それだけ頑張ったってことなんだろうな。
小賢しいイベントが始まった。
千早の顔をタッチしてタオルで拭けという。
へっ、子供だましなミニゲームだ。ま、やってやるか。
千早「痛っ! プロデューサー、タオルが目に……。ううっ」
いきなり千早に目つぶしする俺。
っていうか、目に当たり判定があるのかよ!
コイツ顔を拭くとき目を開きっぱなしにするのかぁ?
くそー失敗した。
こんなの初見殺しじゃん。
ダークソウルみたいな一面持ってるなこのゲーム。
次はオーディションだ。
ファンも1人増えたぞ。
誰だ? 収録のスタッフか?
作曲家先生に気に入られたようだ。
歌がうまいもんな。
三週目。
千早「おはようございます、プロデューサー。そろそろ来る頃かと思って、待っていました」
今日はそこはかとなく機嫌がいいな。
前回、目つぶしした割には。
自宅で準備運動は済ませているようだ。
そのわりには衣装で動揺するし、プロ意識があるんだか無いんだか………。
今日はデビュー曲を決めるらしい。
社長「なお楽曲は、プロデュース終了までに、最大3曲しかリリースできない。注意したまえ」
はぁ………うん………? 3曲………? プロデュース終了………?
とりあえずデビュー曲を決めよう。
60秒以内に。
えええええええ!!!!!
こういう大事なことはもうちょっと時間かけようよ!
最低でも数時間欲しいところだぞ。
つーか芸名選択(90秒)より、短いじゃねーか。
なんだこの事務所。
と、とにかく選ばなくては(パニック状態)。
あ、この蒼い鳥とかいいんじゃないか?
千早のイメージにぴったりだし、ボーカル系で売り出すにはうってつけだ。
高い歌唱力が必要というところも千早らしい。
もう時間が無い。
こいつにしよう。
千早「『蒼い鳥』、これがデビュー曲……? 私の心は、こんな曲を待っていたのかもしれません」
本当に?
60秒でパパッと選んだ曲だよ? 気に入ってくれたならいいけど。
次はオーディションに参加する。
どのオーディションに参加すればいいんだ?
あーよくわからん!
時間切れで右上のオーディションになった。
まぁ、いいや。とにかく頑張ろう。
「遠慮は要らない、飛ばして行け!」と檄を飛ばす。
蒼い鳥だけに………うまい!
千早「ペース配分とか、考えなくても良いんですか? 序盤であまり無茶すると……」
なんだテメェ。
よくわからん………コイツは………。
まぁ、いいや。せいぜい頑張れ。
あ、俺もなんかやるんですか?
はい、説明します。
オーディションには中間審査ってのが3つあって、その間に俺が千早に
「審査員アピールだ!」
とか指示を飛ばすようです。
で、審査員の目に留まると順位に応じて★をくれるそうです。再開だと逆に星が無くなります。
アピールには「ボーカル」「ビジュアル」「ダンス」の3つの項目があり、どれだけ★が集められたかでオーディションの合格が決まるというシステムです。
千早はボーカル特化型のアイドルだから、ボーカルで星を稼ごう、と思いますがそう思い通りにはいきません。
同じジャンルにアピールが集中するとこの担当審査員、興味を失って帰ってしまうのです。
仕事しろ!
審査員が居なくなると、当然★が獲得できません。ボーカルで売ってる千早は他がクソなので圧倒的にピンチです。
しかし、審査員の興味を取り戻す方法があります。
それが思い出です。
こうやって、光ってるシーンをタッチできれば審査員の興味が回復します。
Q:ナンデ?
A:わかりません。
思い出を武器にするなんて、スタンド能力みたいだな。
っていうか、俺と千早にはろくな思い出が無いんだが大丈夫だろうか。
目つぶしの思い出がアピールになりますかね?
とりあえずオーディションが始まる。
ちなみにアピールのタイミングは結構シビアで、ぼんやりしてると反応できない。
迷えば敗れるのだ。
やった! 1位通過だ! これでテレビ出演が決まったぞ!
千早のライブが始まる。
撮影機能がある。
撮影した写真はどこかで使うのか?
あーかわいい。
蒼い鳥っていい曲だな。
これってボイストレーニングでやった歌詞だ。
適当に文を出してるわけじゃないんだな。
コケまくる千早。
違うんです! 俺がボイストレーニングばっかやらせてダンスの練習をさせなかったのが悪いんです! この子は才能あふれるいい子なんです! 信じてください!
とにかくデビューは終わった。
頑張ったな、千早。
アイドルランクFだ。
ファンも5000人に増えたぞ。
やったー!
社長「実は……、ランクFより上のランクには、ランクUPの『リミット』回数がある」
リミット………??? それは何か………必要なんすか? この世界に?
10週以内にランクアップしないと活動停止になるらしい。
せっかちな事務所だな。
ところで活動停止した後はどうなるんです?
ゲームオーバー?
ステータス引き継いだまま2週目に行くのかな………?
千早「ピラミッドの頂点! 必ず駆け上ります、私の―――すべてを賭けて!」
ああ、がんばろうぜ千早!!!
ゲームが終了してユニットカードが排出される。
撮影した写真はここで使われるのか………。
それにしてもアイドルマスター、すごいゲームだな。流行るのもわかる。
やってる内にアイドルと一緒に頑張ろうと思うもん。
すっごい沼の入り口を垣間見たぜ。
ちなみにこの後、俺は再びラーメン屋に向かったがさっきよりも混んでたので諦めて家に帰った。
もしかしたら続くかもしれん。
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